ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】2

ーラスタ・ラヴ(5/12/夜)ー

悠「雨!!」

ともき「無駄にテンションたけー」

マリア「五月雨ですかね」

ともき「かなりしっかり降ってるけどな」

拳二「ふーー」

悠「表に出ろ」

拳二「……ふーーーっ!」

悠「ぎゃー!フクリューエン!目がー目がー!!」

ともき「催涙スプレーくらった人間ってこんなかんじかな。」

マリア「人間っていうか獣ですかね」

悠「死ねっ!」
ゴッ!
拳二「ぐぇっ!痛いわボケっ!」
ゴッ!
悠「ぐぇっ!」

ともき「蛇が蛇を飲みこむってこんな感じかな」

マリア「ただの刺し違いじゃないですかね」

拳二「こんな奴と刺し違ってたまるか」
ゴスッ!ゴスッ!
悠「こっちのセリフじゃボケっ!」
ゲシ!ゲシッ!

ともき「醜い争いだなぁ」

マリア「五月だからですかね」

ともき「五月に対して失礼だろ」

拳二「五月といえば金儲けだな」

悠「どうしてそうなる」

マリア「なにかあるんですか!!」

ともき「喰いついた」

拳二「最近の流行ならアパートとかマンションだな。狭い部屋を格安で貸す。夢を追う若者を応援とか銘打って」

マリア「あ、貧困ビジネスだ」

悠「通報」

拳二「やめろっ!」

悠「とりあえず拳二の口からでる儲け話は犯罪しかないから聞くな」

拳二「グレーゾーンだ」

ともき「いや、グレーでも問題ありますから」

マリア「人殺し以外はグレーゾーンなら許されますよ」

ともき「コイツはコイツで問題あるな」

悠「まぁ、借金の額が額だからグレーゾーンに手を出したくなるのも分からんでもないが」

拳二「いや、既に働いてる時点でグレーどころかアウトだけどな」

悠「お前がまともなこというと吐き気がする」

拳二「なんでじゃっ!!」

マリア「大丈夫です。完璧な偽装書類を作ってますから」

ともき「うん、大丈夫じゃない。」

悠「犯罪者だらけだな」

ともき「お前もどっちかっていとそっち側だろ」

悠「ご冗談を」

ともき「本気だよ」

悠「ははっ」

マリア「殴りたいですか?」

ともき「先の尖った長いもので突き刺したい」

悠「槍兵かなにかかな?」

マリア「竜騎士かもしれません」

悠「空飛ぶ平賀源内戦術が捗る」

ともき「意味が分からん」

拳二「なんかそんなドラマ有ったな」

悠「空飛ぶ平賀源内戦術は……」

ともき「待て」

悠「なんぞ」

ともき「その話、長いか?」

悠「そこそこ」

ともき「ならいい」

悠「あっそう?じゃあ、小鳥遊お勉強問題第一次世界大戦前後の都市化や工業化を背景とした民主主義の風潮のことを何という?」

マリア「東大落ちたモト冬樹」

ともき「むしろなんでそうなった」

マリア「大正デモクラシー→東大デモクラシー→東大落ちたモト冬樹」

ともき「長い」

拳二「グゥ」

悠「寝てんじゃねぇ」
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