ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】

ーラスタ・ラヴ(5/7/夜)ー

悠「春眠暁ぷあー」

ともき「なにをほざいてるんだ」

悠「いやー、なんかボーっとして眠くなっちゃって」

優日「薬キメてる?」

悠「キメてねぇわ」

久秀「っていうか、もう夏でしょ」

悠「春はいずこへ?」

久秀「死んだわ」

悠「怖いわ!」

久秀「来年には生き返るわよ」

悠「え、四季ってそういう感じなの?」

久秀「知らないわ」

悠「馬鹿にしてんのか!」

久秀「……」
ヂッ……ボンッ!
悠「キラークイーン!」

優日「楽しそうだね」

悠「痛熱いわ!」

久秀「夏向きでしょう?」

悠「花火はひとに向けちゃいけないって習わなかったか?」

久秀「花火じゃなくて爆薬よ」

優日「悠こそひとに向けて笑ってそうだよね」

悠「ちゃんと相手を選ぶ」

ともき「向けるなってんだろ」

悠「やるなって言われるとやりたくなる真理」

久秀「性根が腐ってるんでしょ」

優日「はははっ」

悠「笑ってんな!そしてそれをいったらお前はどうなんだ!」

久秀「久秀は腐ってないわよ。歪んではいるけれど」

悠「自分でいうか」

久秀「自分の性根が曲がってないっていえる人間が何人いるのかしら」

悠「曲がってません」

久秀「……」
ピッ……ボンッ!
悠「あぢぃっ!」

優日「歪んで歪んで一回りしているのにね」

ともき「まぁ、360度回って元通りか」

悠「ひとりぐらいおれの心配してもいいのよ?」

久秀「大丈夫?もっと焼いてあげましょうか?」

悠「ご勘弁だね!!」

優日「たまにはしっかり焼いたステーキも悪くないね」

ともき「悠は煮ても焼いても食えないけどな」

久秀「毒もあるしね」

悠「甘美だぜぇ」

ともき「やかましいわ」

久秀「ま、元気があって何よりだわ」

悠「理由は?」

久秀「夏に向けてしっかりと菓子を作れということよ」

悠「……ははっ」

ともき「いや、笑ってるけど本来お前の本職だろ」

悠「ははっ、はははっ」

優日「笑って誤魔化してやがりますぜ」

久秀「いいのよ、働かないなら小鳥遊堂の暖簾は燃やすから」

悠「取るとか外すじゃなくて燃やすってのが酷い」

久秀「だっていらないってことでしょ?」

悠「いーりーまーーすぅーー」

久秀「……」
ヂッ……

悠「避ける!」
BONN!

優日「あ、時間差」

悠「あ゛ぢぃぃ!」

ともき「完全に読まれてるなぁ」

悠「シクシク、悲しみの小鳥遊お勉強問題……『雪国』『伊豆の踊り子』などがある小説家は?」

優日「バタバタバタバタ」

悠「溺れた犬か」

ともき「川端康成」

悠「グッレート!」
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