ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】

ーラスタ・ラヴ(5/6/夜)ー

悠「分かりやすく暑い」

ともき「わかりやすいもなにもないけどな」

摩耶「焼けつくような暑さは勘弁」

悠「激しい暑さはいらない…そのかわり、深い寒さもない植物の心のような人生を…そんな平穏な生活こそ、わたしの目標だったのに……。」

摩耶「……」

ともき「……」

悠「キラークィーン!!」

ともき「うるせぇよ」

悠「おにぎりあたためますか?」

ともき「本当になにいってんだ」

摩耶「暑さのせいかな」

ともき「脳が傷んでるんだろうなぁ」

悠「新品だし!」

ともき「いや、脳はつかえよ。」

マリア「脳といえばおつりで小銭をきちっと出す人と出さない人だと脳の衰えに差があるらしいですね。」

ともき「そうなのか」

摩耶「小さなことの積み重ねってことかな」

悠「おれは一ケタの小銭はしっかり出すな。」

摩耶「投げつけるように?」

悠「どれだけ性質悪いんだ、おれは」

マリア「でも、店員の態度が悪かったら殴りかかるんでしょ?」

悠「かかるか!ちゃんと本社の方に連絡してクレーム入れるわ」

ともき「なおのこと性質が悪い」

悠「一番いい手だろ」

マリア「まぁ、一番いい手ではありますね。」

摩耶「怖い怖い」

金剛「よう」

悠「ヘイッ!」

金剛「なんだそのテンション…」

摩耶「脳が傷んでるの」

金剛「ああっ…」

悠「はい、納得しない!」

マリア「むしろ納得しない理由がないっ!!」
ドォン!

悠「……やれやれだぜ」

ともき「いや、格好つけれてないから」

金剛「ふぅー」

マリア「疲れてますね?」

摩耶「ゴールデンウィークだと焼き肉屋は大忙しだからね」

マリア「ああ、なるほど」

金剛「今年は摩耶もバイトに入ってもらえなかったしな」

摩耶「ごめんねー」

金剛「ああ、いや、いいんだけどな」

マリア「なにかしてたんですか?」

摩耶「ちょっと京都に旅行」

悠「マジで?おれ聞いてないよ」

摩耶「1泊2日だったし、というか言う必要ないよね。」

悠「まぁ、ないけど、何かあったときにすぐ動けるじゃん」

摩耶「大丈夫、真桜ちゃんには連絡入れといたから」

悠「……ならいいや」

ともき「いいのかよ」

摩耶「そもそも悠くんに連絡する苦労は……並大抵ではない」

悠「はーっ……はははははっ!!」

ともき「なに笑ってんだ」

金剛「確かに悠に連絡するのはめんどくさいな」

マリア「いっそのこと身体のどっかにGPSとか埋め込んだらどうですか」

悠「おれは大型犬か!はい、小鳥遊お勉強問題!代表作『鼻』『羅生門』などがある小説家は?」

マリア「岸部露伴」

悠「それは漫画家だろ」

ともき「色々と間違ってるよな」

金剛「……ダメだ思いだせん」

摩耶「芥川たつのすけ」

金剛「芥川たつのすけか!」

摩耶「龍之介だけどね」

金剛「……」
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