ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】

ーラスタ・ラヴー

美喜「澪、在庫のチェックは?」

澪「とうに済んでるよ。オーナー。」

美喜「うん。仕事が早いと助かるわ。」

澪「どうも。ん、いらっしゃっいませ。」

宮塚「ソルティードックを頼む。」

澪「はい。今日はお一人で?」

宮塚「まぁな…。」

美喜「アンタあい変わらず乾いてるわね…。もう少し笑ったりしたら?」

宮塚「……」

美喜「あー、やっぱいいわ。ドライなアンタが笑うの想像できないし。……あら、いらっしゃっい。」

紅「よす。美喜嬢に澪。お、宮塚じゃん。」

宮塚「……よぅ。」

紅「また、一人か。たまには誰かとツルんで行動したらどうだ。」

宮塚「仕事になればどうせ顔をあわすだろ。オフくらい自由にさせろ。」

紅「ま、それもそうか。あ、俺、宮塚と同じの頼む。」

澪「アルコール入るぜ?」
紅「少しくらいならいいよ。」

澪「了解じゃ、どうぞ。」

ソルティードック
13度中口ビルド
ウォッカ45ml
グレープフルーツジュース適量
塩(スノースタイル)

塩でスノースタイルにしたグラスに氷とウォッカを入れ、冷えたグレープフルーツジュースで満たして軽くステアする。

紅「ほい、乾杯。」

宮塚「……乾杯。」

紅「んっ…しょっぱい」

宮塚「ソルティードックは「しょっぱいやつ」って意味だ。船の甲板員をさすスラング。」

紅「へぇ…。なぁ話しは変わるけど普段ってなにしてる?」

宮塚「……べつになにも。」

紅「つれないなぁ。なんかあるだろ。」

宮塚「……手品の練習が多い。」

紅「そういや、たまーにトランプいじってるな。趣味か?」

宮塚「そんなところだ。」

紅「じゃあ話の種になんか見せてくれよ。」

宮塚「……今日は何も仕込みがない。」

紅「いま、めんどうと思っただろ。」

宮塚「フッ…。そういう、お前は趣味のひとつくらいないのか。」

紅「おれ?あーー…まぁ、しいて言うなら、闘路かな。」

宮塚「それは日課だろ」

紅「なら……あ!秋宵月の嬢ちゃんとデートかな。」

宮塚「な……なに?」

紅「デートって言うか荷物持ちなんだけどな。悠が忙しいからって、買い物に同行させられてな。まぁ、暇だし色々と嬢ちゃんにも悠にも世話になってるからいいんだけど」

宮塚「……秋宵月は普段どんな事してる。服装とかは?」

紅「嬢ちゃん?……あー…本読んでるか悠と話してるな。服装は基本にかなり薄いワンピースオンリーじゃなかったかな。やたらヒラヒラしてるやつ。下着とか普通に見えるな。」

宮塚「……」

紅「おっと、勘違いはやめてくれよ。俺は別にロリコンじゃないぞ?」

宮塚「わかってる。」

紅「そういや、宮塚って子供好きだよな。たまに、小学生組に手品見せてるし。」

宮塚「……紅、もういっぱいどうだ。奢るぞ。」

紅「え?なんだよ。」

宮塚「…いいから。」
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