ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】3

ーラスタ・ラヴー

千夜「はぁ…」

悠「そうため息つきなさんなよ。」

千夜「ため息もでるっての……結局あのバカ、俺のノート貸してやったのに一夜漬けで再試受けたんだぞ。」

悠「一夜漬けでも勉強したならいんじゃね。っか、一夜漬けでよくいけたな。」

千夜「まぁ、正直に言やぁ、うちの高校なんざバカに毛が生えた程度の学力さえあれば普通に入れるレベルだからな。テストもよっぽどじゃなけりゃ普通赤なんかとらねぇし。」

悠「つまり、戌塚はよっぽどだと。」

千夜「アレは正真正銘のバカだ。はぁ…」

悠「そーゆーのと親友だと大変だな。」

澪「それ、悠がいえるセリフじゃないから。」

悠「なぜに?」

美喜「アンタ…それ、本気でいってるの?死ねばいいのに……。死ねばいいのに」

悠「美喜さん?!今日は一段とお言葉が辛辣っすよ。そんなけいふぁみたいな人だった?」

美喜「いやね、最近おもったの、悠にはもう建前とかいらないなぁって。」

悠「なるほど、けど俺は年上に罵られるのは…嫌いじゃないぜ?」

美喜「怖い…気持ち悪いのとかが飛び抜けて怖いわ。」

悠「真顔で引くなよ…。こんなに愛してるのに」

美喜「うぅっ…澪、ちょっとごめん、横になってくるからあとお願いね…」

澪「は、はぁ…」

悠「あそこまで嫌がられるとなんかゾクゾクしちゃうな」

千夜「……おまえ、病院いったほうがよくね?」

澪「もう手遅れですよ。」

悠「はい、そこ勝手に人を病人扱いしない。」

千夜「病気だよお前は。」

悠「確かに…恋の病を患っているかも…ポッ///」

千夜「手を握んな!」

澪「ポッ///じゃねぇし!」

悠「ウィットに飛んだジョークじゃないか。」

千夜「飛んでんのはお前の頭だ。」

悠「それはともかく、千夜ちゃんの学校で東側だよな?」

澪「急に話題変えたな」

千夜「あぁ、東緑高、普通科だ。」

澪「東緑……って、確か不良の溜まりの…あっ…。」

千夜「そのとおりだ。バカの吹きだまり。工業学科の卒業生の大半はヤクザかチンピラになるマイナスな意味では優秀なとこだ。」

悠「そんなに酷いのか?」

千夜「工業学科は入試すら掛け算と割り算が少しできたら入れるレベルだ。」

美喜「こう言ったら悪いけど、戌塚ならまだしも和辰は他の高校にもいけたんじゃないの?」

悠「復活したのか。」

千夜「そうでもねぇよ。俺も頭のいい部類じゃねぇし内申とかもボロボロだし。なんとか東緑の普通科に入り込んだぐらいだ。」

悠「戌塚は?」

千夜「アイツはアホだから俺が東緑に行くったらついてきた。そのときはマジに勉強してたけどな…」

悠「愛の力は偉大だねぇ。」

千夜「キモいこというな…うぜぇ。」

悠「けど、ずっと一緒なんだろ?」

千夜「腐れ縁だ。腐れ縁。」
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