ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】

ーラスタ・ラヴ(4/13/夜)ー

悠「昨日さぁタクシー乗ったんだよな」

ともき「タクシー?」

マリア「セレブかよ!……セレブかよっ!」

悠「二回も言われた」

ともき「セレブってのはいい過ぎだろうけど……どっかいってたのか?」

悠「花見歩き」

ともき「歩き?」

悠「桜を見ながら歩いてたんだ。そしたら気づいたら吉祥寺までいってて」

ともき「歩いていく距離ではない」

悠「ボーっとしてたから」

マリア「ボーっとして無いときあるんですか?」

悠「美人を前にしてる時」

マリア「ああ、確かに」

ともき「いいから、話を前にすすめろよ」

悠「まぁ、おれ基本タクシーに乗ったら黙ってるんだけど、不意に視線を感じてな、なんだろうと思ったらバックミラーで運ちゃんがチラチラ、チラチラこっちを見てんだよ。気持ち悪いなーって思ってたんだけど、降りた時に顔見たらバックミラーでおれを見てた顔と全然違ったんだよなぁ」

ともき「……」

マリア「……」

悠「まぁ、それだけ何だけどな」

ともき「え、それだけで済ませていい話か?」

悠「うん」

マリア「いいんですね、じゃあ、もう深堀はしないしスルーしますよ。いいんですね!」

ともき「いや、そんなキレ気味にいうことでもないが」

悠「だってこれ以上の落ちもないんだもん。よくあるただの奇妙な体験だよ」

ともき「よくあってたまるか」

悠「血まみれの老婆が追ってきたとか、ターボババアが追ってきたとか、バーバリアンが襲ってきたとかじゃないんだし」

ともき「ババア縛りっぽくしてなんで最後バーバリアン」

マリア「まぁ、バーバリアンに襲われるのは怖いでしょうけどね」

悠「叩き殺して、肉を食いちぎるって血走った眼をしたバーバリアンに追われるって相当怖いからな」

ともき「っていうか……大丈夫なのか?」

悠「なにが」

ともき「いや、そういう体験して霊症とか、憑いてこられたりとか」

悠「……」
ズズッ
ラヴクラフト「……」
ユラユラ
アリス『ふふふっ』

ともき「ああ、平気だわな」

マリア「お前はもう呪われている」

悠「失敬な!ただの奇妙な隣人とやたら周りで人が死ぬ少女だよ!」

ともき「控えめに言っても憑かれてるだろ」

悠「あなた疲れてるのよ」

ともき「やかましいわ」

マリア「ドゥルルルッ、ドゥルルルッ」

ともき「世にも奇妙なのテーマを口づさむな。」

悠「はい、トモーさん」

ともき「ゴローさんみたいに言ってんじゃねえ」

悠「それでは幽霊縛りアップリケ……じゃなくて小鳥遊お勉強問題!1368年朱元璋が元を中国本土から追い出し建国した国は?」

マリア「日」

ともき「足りない」

マリア「寺」

悠「日、寺、時、時間……時間停止のスタンド!!」

ともき「無理やりもっていくな、明だろ。」
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