ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】

ーラスタ・ラヴ(4/1/夜)ー

悠「アオムシは人間より筋肉がある。というより、節足動物は筋肉の塊の類が多い。」

ともき「……」

悠「イモムシに攻撃性は皆無で概して草食性で天敵も多く常に「捕食される側」の存在だと思われがちだが真実は違う。ハワイ島に棲むシャクトリムシの一種Carnivorouscaterpillar(カニヴァラスキャタピラー)は他種と同様に直立不動の体制で小枝に擬態し外敵の目を欺くだが獲物が足元を通りかかると……瞬時に体を屈曲させ捕らえる。蛾の幼虫とは思えない獰猛さを備えたその尺取虫は隔絶された弱肉強食の世界に適応して独自進化を遂げた戦闘種!!」

優日「caterpillar!!」

悠「ふぅー」

ともき「なに、やり切った顔してる。」

マリア「年間のサメによる死者は4人に対して、落下するココナッツによる死者は年間150人」

ともき「これは嘘だろ」

悠「実はそれなりに根拠がある話で、事実としてココナッツによる負傷事案はある。なんせ椰子は20から30メートル、実のほうは4.5キロはあるから自由落下すれば2秒後に地面か人にぶつかるまでに大体時速80キロなる。」

ともき「そりゃぶつかれば死ぬわな…」

マリア「ですが、まぁ年間150人の死亡者がいるという数には届かないですね。この話は、地方のある病院において2.5%の割合でココナッツによる負傷があるためにそれを全世界での可能性として置き換えた場合、年間150人の死亡者が出ているというジョークです」

ともき「微妙に真実でもあるし嘘でもある話ばっかりなのはなんなんだ…」

悠「エイブリールフールだからさ!!」

ともき「違うだろ」

摩耶「じゃあ、ペンギンは昔は空を飛んでて 可愛らしく羽をパタパタすることがあるのはその名残」

ともき「これはペンギンが飛んでたんじゃ無くて、かつては空を飛んでいた種から進化したってことだよな」

摩耶「空を飛ぶ鳥には、羽ばたくのに必要な、強力な胸筋を支えるための竜骨突起があって、ペンギンにもあるんだよね。」

悠「それにペンギンには、高度に発達した小脳があって小脳は、空を飛ぶ鳥の行動を調節・統制するのに非常に重要で、ペンギンの小脳が高度に発達しているという点からも、飛翔能力を持っていることがわかる。」

福太郎「ほんなら江戸時代の入れ歯は仏像を作る職人が作っとったんは?」

ともき「これは……どうなんだ?」

マリア「事実です」

悠「江戸期には仏像彫刻の注文が少なくなって、木彫技術を活かして入れ歯を彫る「入れ歯師」と呼ばれる専門職になってたんだ」

ともき「へー」

ゆうな「トマトは果物」

ともき「これってなんか裁判沙汰になったらしいな」

悠「植物学者は「果物」といい、農務省では「野菜」とみなし、裁判所では、「トマトは食事中に食べられ、デザートとはならない」点を重視やはり野菜だとした……らしい、だけどフルーツトマトの登場で今もまた新しい論争を生んでる」

ゆえ「ちしきとはとまとをくだものとしること、ちえとはとまとをふるーつさらだにいれないこと……」

ともき「つまりどっちになんだよ」

悠「まぁ、一応野菜枠」

ゆえ「さうじあらびあは、らくだをおーすとらりあからゆにゅうしてる……」

ともき「これ、事実だとして何でだ?」

マリア「サウジアラビアがさらなるラクダを必要としていたわけではなくて、オーストラリアがラクダを減らしたいからです」

ともき「なるほどなぁ……」

悠「それじゃあ、小鳥遊お勉強問題アラビア語文化の傑作で大小数百の逸話が含んでいるものは?」

摩耶「千夜一夜物語」

ゆうな「なに?」

摩耶「ああ、アラビアンナイトっていったほうがわかりやすいね」
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