ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】

ーラスタ・ラヴ(3/25/夜)ー

悠「ここに二つの封筒がある」

拳二「……」

悠「どっちで払って欲しい」

拳二「いいからちゃんと払え」

悠「どっちで払って欲しい」

拳二「……この分厚いのは明らかにフェイクだろ」

悠「いやいや、もしかしたら多く入ってるかもしれないぞ」

拳二「そうか。なら普通のふくらみの方にする」

悠「そっちでいいんだな」

拳二「足りなかったらその分は請求するぞ」

悠「お前はいつからそんなつまらん男になった。男は度胸だろ!!」

ともき「家賃の支払いにギャンブル要素は不要だろ」

悠「一方的搾取におれが納得してないんだよ」

拳二「家賃だってんだろ!!」

久秀「なんなら久秀が払ってあげましょうか?」

悠「……」

久秀「その代わり全権利を久秀に渡してもらうけど」

悠「はい、家賃」

拳二「最初っから渡せよな」

久秀「チッ」

豊久「こっちん封筒はなんぼだんじゃ」

悠「100万」

ともき「百万円!?」

悠「100万ドン」

豊久「どこん金じゃ」

悠「ベトナム」

拳二「日本円でいくらだよソレ」

久秀「約5500円」

ともき「えっとつまり……」

久秀「日々レートは変わるけどざっくりいえば1円185ドンよ。」

豊久「分けわからんくなるな」

拳二「10万ぐらい持ってりゃ一週間ぐらいバカンスできそうだな」

悠「カジノもあるしな」

拳二「ベトナム……ありだな」

ともき「悪い顔してる」

悠「確かに顔が悪い」

拳二「かっかっか」
ブォン!
バッ!
悠「なんのぉっ!」

拳二「避けんな!」

悠「避けるわボケ!!」

久秀「ベトナムよりマカオのほうがこれからは当たる気がするけどね。」

豊久「戦か?」

久秀「違うわよ」

豊久「つまらん」

拳二「マカオか、マカオが当たるのか」

悠「お前も食いつくなよ」

ともき「海外にもアンテナ伸ばしてるんだな」

久秀「まぁ、安全なものだけをだけどね。先物取引とかはほとんどしないわ」

悠「お前、相当ため込んでるな」

久秀「そこそこよ」

豊久「大したもんじゃ」

悠「っか、トヨちゃん完全に久秀の用心棒になってるよな」

豊久「お前はじっとせんじゃろ。護衛のしようもない」

悠「はい」

ともき「はい、じゃないだろ」

悠「それでは小鳥遊お勉強問題!1861年~1865年にかけてのアメリカ内部の戦争は?」

久秀「南北戦争」

悠「瞬殺ぅー!」

拳二「そうなんか?」

ともき「そうです」
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