ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】

ーラスタ・ラヴ(2/16/夜)ー

悠「羊羹パートツーーー!!」

ともき「二日連続で羊羹はきつい」

白巳「すぅすぅ」
吉音「もぎゅもぎゅっ」

ともき「あれ、デジャブかな?」

悠「スタンドだ」

ともき「……どっちが?」

悠「両方というか、あれだよ。キングクリムゾンみたいに白巳がエピタフ部分」

ともき「なんでもありだな」

悠「未来予知ぐらい白巳ならできるような気もする。」

白巳「しゅぴぴ」
吉音「んー、甘くてサイコー!」

マリア「でも、こんなに作れるんなら売れるんじゃないですか?」

悠「知ってるか?おれって茶屋の店主なんだぜ?」

マリア「なっ、なんだってー!!」

悠「ははっ、デコピンと肘鉄どっちがいい?」

ともき「ずいぶんと差があるな」

マリア「どっちも嫌です。嫌です。嫌だ!!」

悠「なんかここまで拒否られるとおれが悪い感じになってない?」

ともき「良し悪しでいったら全面的にお前が悪い。」

悠「あっーはーん?」
クィッ

ともき「日本語分からないポーズとってんじゃねぇ」

白巳「くぅくぅ」
吉音「もしゃもしゃ」

悠「しかし、無心で食ってやがる。」

マリア「飽きないんですかねぇ」

悠「おれが作ってるものだからな」

マリア「ほーん」

悠「……」

ともき「っていうか、羊羹が一番作りやすいのか?」

悠「いや、そうでもない。」

ともき「じゃあ、一番好きとか?」

悠「芋羊羹のが好きだな」

ともき「……じゃあ、なんで大量生産した」

悠「いや、だからたまには一通り作っとかないと腕落ちるからな」

マリア「加減して作れない理由は?」

悠「徹底的ってやつだ!!」

ともき「馬鹿だろ」

悠「ストレートはきついわぁ。はい、羊羹」
スッ
ともき「もういいよ…」

マリア「あ、だったら青い羊羹つくってくれませんか?」

悠「天の川か」

ともき「そういう羊羹あるのか?」

悠「七夕の世界を夏菓子に映し夜空を映した濃い青の琥珀羹に銀箔の星を散りばめ、 揺らめく星屑をイメージした七夕の世界を描いた季菓だ。」

ともき「季菓ってことは限定品なのか」

マリア「私、見たことはあっても食べたことはないんですよね。」

ともき「でも、作るのは難しそうだ」

悠「材料は砂糖・小豆・水飴・寒天・みじん粉・ゲル化剤・着色料(銀箔)・青色1号・赤色3号・赤色105号だから、青い羊羹ってだけなら青色1号あれば作れるな。」

吉音「なになになに作るの?」

悠「なんでもないよ。はい、小鳥遊お勉強問題!十日物語と訳される『デカメロン』の著者は?」

吉音「でっかいメロン!食べる食べる!!」

ともき「いや、違う」

マリア「ボッカチオでしたっけ?」

悠「ボッキオチ…」

ともき「おい」

悠「ボッカチオだよー」
17/100ページ
スキ