ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】

ーラスタ・ラヴ(2/15/夜)ー

悠「たまには気合入れて羊羹作ってみた」

ともき「ちゃんとしたらちゃんとできるんだよな。」

悠「へへっ」

ともき「常にちゃんとしろっていうイヤミだけどな」

悠「ハッ……アーッハッハッハッ!」

ともき「分けわからん反応だけど狂気を感じる。」

亮「食べていいのか?」

悠「お菓子は眺めるもんじゃないからな。」

亮「うまいっ!」

禅「おい……しい……です。」

ともき「甘党男子だぁ。」

悠「片方は甘党じゃなくて主食だけどな」

ともき「ほんと、凄いよな……。」

白巳「しゅぴぴ」
吉音「もぎゅもぎゅ、もぎゅもぎゅっ」

マリア「なにこれ可愛いと可愛いが可愛いで可愛い」

ともき「落ちつけ」

悠「美味いか?」

吉音「ひゅふのよふふぁんはふぉぃふぃふぁらいふらふへほごくん食べれる!」

悠「そうか」

ともき「何ていったんだ」

悠「食べれる」

ともき「最後だけしか聞き取れてない」

マリア「羊羹を切らずに丸太でかぶりつく系美少女」

白巳「じゅぴぴっ」
吉音「もぎゅもぎゅ」

ともき「迫力は……ある。」

亮「そういえば、ヨウカンって感じで書くと羊に何かよくわからない漢字書くよな」

マリア「「羊羹」の「羹」は訓読みで「あつもの」ですよ」

亮「あつものって?」

悠「とろみのある汁物のことだ。中国では「羊羹」は羊の肉を使ったスープのことだっからな。」

ともき「それは知らなかった。」

白巳「しゅぴー」
吉音「むぐむぐ、あー、おいしいなぁ。」

マリア「ああ、可愛いなぁもう!」

亮「でも、なんで肉のスープが菓子に?」

悠「日本には、鎌倉~室町時代に中国に留学した禅僧によって「点心」の一つとしてもたらされたんだ。だけど、禅僧は肉食が禁じられてたから、小豆や小麦粉、葛粉などの植物性の材料を使い、羊肉に見立てた料理がつくられたと考えられてる」

亮「なるほど」

ともき「でも、その感じだと甘くはなかったんだな」

悠「そっから時代とともに甘みが加わり、蒸羊羹が誕生、江戸時代後期(1800年頃)には、現在の主流である、寒天を用いた煉羊羹がつくられるようになったんだよ。」

禅「ご……ちそう……さま……でした。お金……置い……ときます……ね。」

悠「いいよ。またなんかあったときに頼みごとさせてもらうから」

禅「わかり……まし……た。」

ともき「なにげに三本位たべていったな」

悠「禅に食べてもらえると自信がつくわ。それでは小鳥遊お勉強問題!『ドン=キホーテ』の著者は?」

亮「ともき、分かる?」

ともき「ちょっと待てよ、ええと……」

マリア「フォルネウス!」

悠「アビスの力を知れ!!」

白巳「むにゅ…せるばんてすぅ……」

ともき「そうだ!セルバンテスだ!」

吉音「蒸籠蕎麦?」
16/100ページ
スキ