ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】10

ーラスタ・ラヴ(12/29/夜)ー

悠「今年もあと三日か」

福太郎「そうやね」

悠「カレー食べたい」

ともき「急になんだ」

悠「おせちもいいけどカレーもね」

ともき「まだおせち出てねーよ」

悠「お乳は?」

ともき「牧場に行け」

悠「行かなくても、その辺りに落ちてないかな」

ともき「10000歩譲って落ちてたとしても猟奇事件じゃねぇか」

福太郎「俺まに見るで」

ともき「え?」

悠「福ちゃんが見てるのっておっぱいっていうか肉の残骸だよな」

福太郎「うん」

ともき「いやいや、いやいや」

悠「やいやいやー?」

ともき「……」

悠「あんっ、熱視線」

ともき「射殺してー」

マリア「破魔矢ありますよ」

ともき「……早くね?」

マリア「大丈夫、今年のです」

福太郎「今年の……めっちゃものもちええな」

マリア「何かに使えると思ってとっておきました。」

悠「どう再利用する気だったんだ」

マリア「……魔を払う?」

ともき「間違っちゃいないけど間違ってるな」

悠「魔といえば、おれが体験した怖い話をしてやろう。」

マリア「よっ、待ってました」

福太郎「やんややんや」

ともき「怖い話を聞くテンションじゃないなー」

悠「あれ、昨日の事だったおれは夜中ふとトイレに行きたくなって目を覚ましたんだ。身体を起こして寒い中廊下に出てトイレに行ったんだ。めんどくさかったから電気をつけずにいって、腰を下ろしたんだけど。まぁ、とうぜんトイレですることといったら用をたすか、人生とは何かを考えるか、背徳感あるセック…」

ともき「破魔矢」
サクッ!
悠「……をするぐらいじゃん?」

マリア「刺さったままいきましたね。」

福太郎「澱みがない」

悠「それで、用をたそうとしたその時、おれは背後にかかる圧に気がついたんだ……。恐る恐る振りかえったら……便器のフタがペシペシって自動で閉まろうとしては開いて、閉まろうとしては開いてを繰り返してた。」

「「「……」」」

悠「トイレの怪!!」

ともき「やかましいわ」
スポっ、サクッ!
悠「抜いて刺す!!」

マリア「破魔矢が活躍できてよかったです。」

福太郎「自動のセンサーが壊れとるん?」

悠「みたいなんだけど……なぜかおれ以外は普通に開いて閉じてるらしい。おれだけ背中ベシベシされた」

マリア「嫌われてるんですよ」

悠「おれは好きだし」

ともき「トイレのフタがか」

悠「……トイレの蓋が好きってなんだろう?」

ともき「知らんわい」

マリア「それでは夢前お勉強問題!旧石器時代に使われていた簡素な石器の総称を磨製石器に対して何石器と言うか?」

悠「出せい!セッキー!」

ともき「……」
グリグリッ
悠「ああん、破魔矢を深く捻じ込むのは勘弁ー」
 
福太郎「打製石器やね」
68/100ページ
スキ