ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】3

ーラスタ・ラヴー

崇「美喜が風邪か。」

澪「はい。なんで、しばらく店は閉める方向で…あ、けどこっち(VIPルーム)は一応開けとくんで」

崇「無理はするな。必要なら人を寄越すぞ。本郷」

本郷「ふっ」

澪「あ、いや…」

美喜「それには及ばないわ。」

崇「よう。」

澪「オーナー…寝ててくださいよ。」

美喜「トイレに起きただけよ…。崇、人は寄越さなくていいわ。代わりはいるから」

崇「そうか。本郷、さっきのは無しだ。」

本郷「ふっ…。」

澪「代わりって誰っすか?」

美喜「そろそろ現れるわよ…」

悠「ちゅーす!見舞いの品持ってきたぞ。お粥におかゆにオカユそれとOーKAーYOUだ!。」

澪「つまりは粥なんだろ」
悠「他にも自家製梅干し。ビタミンたっぷりのジュースみたいなもの…」

澪「みたいなってなんだよ…。」

美喜「ほら、来た。じゃ任せたわよ。あと…………お見舞いありがとう。」

悠「は?」

澪「あー…まぁ、悠なら問題ないか。」

悠「あにが?」

崇「暇人だしな。」

悠「だから、なに?」

本郷「ふっ」

悠「アンタは素で解らんわ。」

澪「オーナーが風邪でダウン中で人手が足りないから悠に働いて貰おうってわけだ。」

悠「なるほどなぁ、だが断る!」

崇「暇だろ。」

悠「いやいや、仮に暇だとしてなんで働かにゃあいかんとですたい。」

崇「お節介がお前の趣味だろ。」

悠「んな訳あるか。」

澪「いや、趣味だろ。」

本郷「ふっ。」

悠「っか、人手が足りないなら誰か別で呼べばいいだろ。崇なら何人でも呼べるだろ。」

崇「そのつもりだったが美喜に断られてな。」

悠「なんでや…」

美喜「アンタならタダだし。」

悠「うわ、まだ居たのか。」

美喜「まぁね。」

悠「大人しく寝てろよ…。っーか、美喜の代わりに俺がやれる仕事ってなんだよ。」

崇「みろ、ごちゃごちゃ言ったのに結局はやる気だ。」

澪「本当っすね。」

悠「やましゃい。内容を聞いとくだけだ。引き受けるとはいってない。」

美喜「誰も私の代わりをしろなんていってないわ。ただ、店の前と中の掃除、それと買い出しに行けっていってるのよ。」

悠「命令になってますが……てか、それこそ澪かSウルフの誰かにやらせろよ!」

美喜「澪はバーテンよ。それにアンタにやらせるのはタダだから。Sウルフを入れるとお金かかるでしょ。」

悠「そんなわけないだろ。」

崇「お前はバカか。タダでやらせるわけないだろ。」

悠「おぃおぃ…」

崇「ガキだって時間を労働に使うなら正当な金は出すのが当たり前だ。友情だのなんだので綺麗事がみたければドラマでも見てればいい。」

悠「っか、俺はタダでやらされそうなんだけど…その辺はどうなんだよ?」

崇「ギャラ交渉はしたらいいだろ。まぁ…お前は、金には潔癖性だからな。くっくく。」

悠「笑うな!くそ、わかったよ。やりますよ!ただし、風邪が治るまでで掃除と買い出しだけだからな!」

美喜「えぇいいわ。悠なら快く請けてくれると思ってたのよね。」

悠「はぁ…。」

澪「あのお節介は大したもんですよね。」

崇「アレはアイツの病気だよ。まぁ…だから面白いんだけどな。」
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