ｰラスタ･ラヴｰ

六花「ちわー。………あり？誰もいない。」

宮塚「……」

六花「開けっぱなしでもぬけの殻とは不用心を通り越して珍しいな。とか考えてます？」

宮塚「別に。」

六花「ミヤさん、どうしますー？」

宮塚「……」

六花「ごめんなさい。無視は止めてください。」

宮塚「はぁ、俺は休憩しに寄っただけだ。居ないなら帰る。」

六花「このまま放置ですか？」

宮塚「……心配ならお前が残ればいいだろ。じゃあな。」

六花「え、ちょ！あー…本当に帰っちゃったよ…。仕方ない、ギターの手入れでもしてようかなー。」

悠「おーす。まいど汚れて過ち小鳥遊悠です。って、誰が汚れてるんだよ！」

六花「……悠くん、ひとりで何いってるの？」

悠「新しい挨拶パターンを開発中って、六花だけか？」

六花「来たときは二人だったけど今は一人だよ。」

悠「そして誰もいなくなるのか…」

六花「だから、なんの話？」

悠「ダメだな…ツッコミ不在だと話が進まない。」

六花「だ･か･ら、なんの話し！」

悠「メタ発言だよ。」

六花「メタ…？」

悠「なんでもない。っか、澪か美喜は？」

六花「さぁ、お店空いてたのに中はもぬけの殻状態で今に至る訳ですよー。」

悠「ふーん……これは事件の匂いがするな。」

六花「あたしはソースと青のりとカツオブシのいい匂いがするなー。その手に持ってる袋から。」

悠「……」

六花「……」

悠「……」

六花「あったかいお好み焼きっておいしーよね？」

悠「…これはたこ焼だが？」

六花「そとはカリカリなかはトロトロってすばらしいよねー。」

悠「食べたいのか？」

六花「たこ焼好きだなー。」

悠「はぁ、いいよ。ほら、ひとつやる。」

六花「わぁい！悠くんの食べ物に寛大な所はだいすきー♪」

悠「限定的に好きなんだな」

六花「まぁ…全体的にみたら普通だね。」

悠「やっぱ、たこ焼返せ。」

六花「もごもご、もごもご」

悠「無視かい。っか、がっつき過ぎだ。野生の熊かお前は。」

六花「ごちそうさま。」

悠「はっや…。十二個入りだぞ…」

六花「けふ…。」

悠「けふ…じゃねぇよ。」

六花「でへへ。」

悠「お前なぁ…口のはしにソース着いてるぞ。」

六花「すまないねぇ。」

悠「急に年よりみたいな事言うな！あーもーなんで俺がツッコミやってるんだよ！」

六花「いや、あたしツッコミとかよくわからないし。」

悠「いつもやってるだろ。俺がボケたらツッコむそれだけだ！」

六花「そういわれてもねー。じゃあ、とりあえずボケてみてよ。」

悠「無茶ぶりもいいところだな。」

六花「なんでやねーん。」

ズバン！

悠「あぶねぇ！？ボケてねぇし！まず、それはツッコミじゃなくハイキックだ！」

六花「難しいなー…。」

悠「あー怖ぇ…。」