ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】3

ーラスタ・ラヴー

拳二「ぽっぽっ…ふ~」

澪「器用ですね。吐き出す煙で輪っか作るなんて」

拳二「タバコ歴の年期がちげぇからな。」

悠「肺癌予備軍の年期もな」

拳二「ふ~~~」

悠「ゲホゲホ!止めろ!ボケ煙吐きかけんな」

拳二「至福の一服中に横でごちゃごちゃいうからだな。」

悠「俺は思ったことを独り言しただけだ。」

拳二「ふ~~~」

悠「お前……次やったらマジに殴るからな。」

拳二「おー怖ぇ怖ぇ。殴られる前に消しとくか」

美喜「私的にはこの短時間で灰皿山盛りにたまったタバコの吸い殻が怖いわ…。」

悠「ったく、お前じゃなかったら初っぱなから血祭りにあげてるぞ?」

拳二「かっかっか。ソイツは俺でよかったぜ。でなきゃ死人が出てるな。」

悠「少しは反省しろよ…っか、なんで一時間もしないうちに一箱空いてるんだよ。」

拳二「俺はタバコくわえてないと死ぬんだよ。」

悠「いっそ死ね。」

紅「おーす…」

澪「あれ、紅さん、びしょ濡れですね。どうしたんです?」

紅「どうしたもこうしたも…外すごい雨だぞ。」

美喜「あら、降ってきたのね。澪、悪いけど排水管空けてきて。」

澪「はい。」

悠「配水管?」

美喜「ほら、ここ地下にあるじゃない。雨の時は出入り口の排水を空けとかないと浸水するのよ」

拳二「それ台風や豪雨のときヤバくねぇか?」

美喜「一応、最大で四つ排水管があるから余程の事じゃなければ平気。それにそういう日は極力お店を開けないわ。」

悠「ふむ。とりあえず紅にタオルかなんか貸してやってくれ。」

紅「悠、ナイス提案&アシスト」

美喜「はい、タオル。あーあベロアのカーペットが台無しだわ。」

紅「それは悪いな。」

悠「乾けば大丈夫だって。」

美喜「冗談よ。それよりアンタのアイデンティティがほどけてるわよ。」

紅「あり?いつのまにかとれてたの雨で気がつかなかった。悪い、誰か紐持ってないか?最悪ゴムでもいいけど」

拳二「コ…」

悠「もうわかった。」

拳二「いや、だからコンド…」

悠「黙れ。」

美喜「……私のをあげるわ。」

紅「さんきゅ。えーと…こうして…よし完成。」

澪「そのオサゲって自分でしてたんですか。」

紅「おう。今じゃ片手でできるぞ。」

悠「くるくるーっ、くるくるーっと。」

紅「……。」

悠「おー、紅の髪は柔らかいからこうやったらすぐにオサゲになるんだな。」

紅「いったい、人の頭にいくつオサゲを量産してる。」

悠「いま、五つめだ。」

澪「自分の髪でしたらいいのに。」

悠「人のだから面白いんだよ。」

拳二「こいつ昔から髪フェチだからなぁ…」

美喜「そんな前からなのね…かわいそうに。」

悠「人を病気みたくいうな!」
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