ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】10

ーラスタ・ラヴ(11/5/夜)ー

悠「生物の巨大化がとどまらないな」

ともき「は?」

悠「いや、一時ニュースになっただろ、巨大エチゼンクラゲとか」

鈴猫「あー、なってたね。」

悠「クラゲではないんだが豪州で巨大な蜘蛛が見つかったとか」

鈴猫「……」
サッ
ガシッ
悠「どうした」

鈴猫「いや、蜘蛛って……」

ともき「というか、逃げようとしてるのに掴むなよ」

悠「反射的に捕まえた。鈴猫を捕まえるって……なんか背徳感あるな!!」

ともき「病院行け」

悠「耳鼻科なら」

ともき「なんでだよ」

悠「風呂でちょっと耳に水が入ったらしくグジグジしてるんだよ」

鈴猫「中耳炎になっちゃうよ」

悠「で、その蜘蛛の画像が……」

鈴猫「……」
バッ!
ガシッ
悠「どうどう、どうどうどう」

ともき「鈴猫さんは馬か」

悠「いいえ、ニャンコです。」

鈴猫「別にニャンコではないです」

悠「ウソだっ!!」

鈴猫「えぇ…」

マリア「なに楽しいそうなことしてるんですか?鈴ニャンコさん」

鈴猫「今来たところっぽいのにしっかりと話聞いてるよね?!」

マリア「え?」

ともき「えっ、じゃねーよ」

悠「それでデカい蜘蛛の画像なんだが」

マリア「バードイーターですか?」

悠「いや、アシダカグモ」

マリア「アレも大きいですけど、どう考えてもバードイーターさんのが大きいでしょう」

悠「いや、最近豪州で見つかったアシダカグモ系のやつが相当デカいんだ。ほら、名前はシャーロットっていうらしい」

マリア「わ、確かに大きい。顔に張り付いて卵産みつけてきそう」

鈴猫「ひぇ」

ともき「エイリアンの幼体かよ」

悠「あれ、フェイスハガーっていうんだぜ」

ともき「何回か聞いた気がする。っていうか、どっからそういうニュースを拾ってくるんだ」

悠「色んなとこから」

マリア「私は鈴猫さんのニュースが聞きたいです」

鈴猫「とくにニュースになることなんてないよ」

マリア「神は一挙一動が奇跡ですよ?」

鈴猫「神様じゃ無いです」

マリア「ははっ」

鈴猫「いや、笑うとこじゃないよ?!」

悠「おれも神と呼ばれたい」

ともき「厄病神とかか?」

悠「それは後楽が一手に引き受けてる」

ともき「なんかスマン」

悠「いいよぉー」

マリア「はい、夢前お勉強問題!失敗に懲りて過度に用心することの故事成語は?」

鈴猫「……わからない」

悠「ググってもええんやで?」

ともき「羹に懲りて膾を吹く」

悠「熱燗に懲りてナマズがフグ?」

ともき「いってねぇ!」
14/100ページ
スキ