ｰラスタ･ラヴｰ

紅「乾杯。」

千夜「……乾杯。」

澪「珍しいですね。なにかお祝いですか？」

紅「いや、ちょーっとここ来る前に二人でチンピラに絡まれてさ。教育的指導を少ししてやったんだよな。」

千夜「……」

紅「ほら、こんなに笑顔だ。」

澪「いえ、むしろ、かなり機嫌悪い目で睨んでますよ。なんでそんなことに？」

紅「さぁ、向こうが勝手に絡んできたんだ。」

澪「そりゃまた命しらずな…」

千夜「だからって、厄介ごとに人を巻き込むなボケ」
紅「いやいや、先に手出したの千夜ちゃんだったよな。」

千夜「手は出してねぇ。足だ。」

紅「うわぁ…千夜ちゃんが子供みたいな事言い出した。」

千夜「死にたいらしいな。」

紅「あはは、遠慮する」

美喜「そこ二人！店の中で暴れるならこの誓約書にサインしてからやりなさい。」

紅「誓約書？えーと…」

千夜「この店の物を壊した場合全額弁償し、一ヶ月分の売上を支払います。」

澪「オーナー妙な止め方止めてくださいよ…」

美喜「最近気がついたのよ。止めるより、払わせたほうが得だって」

千夜「あんた、わりと守銭奴だな」

美喜「失礼なこといわないで、商売上手なだけよ。」

紅「なら「メイド服とか着て接客したらどうだ？」あれ？」

美喜「……紅、あんたいつからそんな事いうようになったのよ…」

紅「いや、俺じゃないんだけど…」

悠「できればお触りありな感じがいいでッストロイ？！」

美喜「チッ…」

澪「オーナー…高いんですからアイスブロックを投げないでくださいよ…」

悠「あの～僕の心配は？あ、これ氷返しますね。」

澪「悠はさ…まぁ大丈夫だろ。現に今だってキャッチしてるし。」

悠「うーむ…納得できない。」

紅「いつから居たんだよ。っか、人の声色使って妙な事いうなよ。」

悠「悪い、悪い。なんか、紅と千夜ちゃんが珍しく仲良くしてたから話しかけたら邪魔になるかと思って」

千夜「別にコイツとは仲良くねぇよ。」

紅「あり、千夜ちゃん照れてる？」

千夜「殺すぞ…」

悠「まぁまて、落ち着け、俺を取り合って喧嘩するのは止めてくれ。」

千夜「お前も死ね。」

美喜「今のは仕方ないわね。死んだ方がいいわ。」

悠「うぉい！ちょっとしたお茶目だろ！」

美喜「アンタの冗談には悪意しか感じらんないのよ」

悠「冗談ってのはそもそも多少なりの悪意が混じるから面白いんだよ。見てみろ紅なんかさっきから腹抱えてるぞ。」

紅「～～」

千夜「そいつ、頭オカシクないか？」

悠「紅は笑いに純粋なんだよ。」

千夜「訳わかんねぇ…」

悠「大丈夫だ。千夜ちゃんのツンツンツンツンツンツンツンツンツンデレな感じも俺は好きだぜ」

千夜「手を握るなキショクワリィ！」

澪「っか、ツン9割でしたよ。」

美喜「どうでもいいけど、ソコで笑い続けてるのに水あげて。あのままだと死ぬわよ。」

紅「～～～～」