ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】9

ーラスタ・ラヴ(10/15/夜)ー

悠「ふー……」

紅「どした?」

悠「寒い!」

紅「寒くないだろ」

悠「いいえ、寒いDEATH」

紅「……」

悠「……」

紅「よし、暖めてやるよ」
ズッ

悠「なーんでバット取りだす必要があるんですかねぇ」

紅「だから暖めてやるっていってるんだよ」
ブンッ!ブンッ!

悠「誰か日本語通じるひと!!」

ともき「殴られてるうちに温かくなるってことだろ」

悠「違う。それ温かい違う、痛みで熱を持ってる、いう!」

ともき「その喋り方なんだ」

紅「喧嘩してたら体は温まるだろ」

悠「普通に温まりたいだけなんですけどねぇ」

紅「俺らの場合、喧嘩が普通だろ」

悠「普通じゃない」

ともき「悠は普通じゃないから普通であってるだろ」

悠「ちょっと意味が分からない。あと、普通って単語がゲシュペンストしてる」

ともき「ゲシュタルト崩壊だろ」

紅「ゲシュペンストってなんだ」

悠「ロボット」

紅「ほーん」

悠「興味なしか!!」

紅「正直ロボットは分からん」

悠「男のロマンだろ」

ともき「悠の場合、ロマン多すぎだろ」

悠「ガンダムからゲッターまで」

紅「いいから喧嘩しよーぜー」
ブォン、ブォン

悠「寒いからヤダ」

ともき「夏は暑いから嫌って断ってたくせに」

悠「痛いのは嫌っていうのもあるぞ」

紅「……」
スコンッ!
バッ!
悠「あぶねぇぇっ!」

紅「…………チッ」

悠「お前、振り下ろしはダメだろ。」

紅「いつもの横振りだと避けられると思ったから変えてみたのに……避けるなよ」

悠「避けなかったら頭パーンってなるだろ!」

ともき「いいじゃん」

悠「今日はいつになく辛辣ですなぁ」

ともき「普段通りだよ」

紅「悠が相手してくれないからつまらん」

悠「おれ以外にもいっぱいいるだろ」

紅「いるけど、俺は悠をフルスイングしたいんだよなぁ」

悠「こいつ、危なくね?」

ともき「お前も同じだろ」

悠「( ゚Д゚)」

ともき「なんだその顔は」

悠「ははっ。冗談、きついぜまったく」

紅「悠との会話は疲れないか?」

ともき「話半分以下で聞いてるから、まだマシだ」

紅「なるほど」

悠「それじゃ、小鳥遊お勉強問題!周りの温度に関係なく一定の体温を保つ動物を何という?」

紅「平温動物」

悠「小鳥遊悠は平穏に暮らしたい」

ともき「なにいってんだか」
93/100ページ
スキ