ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】9

ーラスタ・ラヴ(9/12/夜)ー

悠「あーぁ…」

ともき「ん?」

悠「+99まで育てた朱剛の剣と盾がロストした。」

ともき「それって大事な装備じゃないのか?」

悠「主力にしてたからな。深層の化け物どもとガチれるレベルに育ててた逸品だし」

ともき「なんでロスト?」

悠「おにぎりの罠踏んで火を吐かれて焼きおにぎりなった。」

ともき「なにをいっとるんだ。」

悠「状態異常でおにぎりってのがあるの。その状態で焼かれたり、水かかったりしたら即死なの。結果……全ロスト」

ともき「わりと余裕だな」

悠「脱出アイテムが封印された時点でどっかで詰む気がしてたからな。つまり……覚悟だ」

ともき「ん?」

悠「そしてそれこそ『幸福』であるッ!独りではなく、全員が未来を「覚悟」できるからだッ!「覚悟した者」は「幸福」であるッ!悪い出来事の未来も知る事は「絶望」と思うだろうが、逆だッ!明日「死ぬ」とわかっていても、「覚悟」があるから幸福なんだ!「覚悟」は「絶望」を吹き飛ばすからだッ!」

ともき「うん、うるさい。」

悠「時は加速するぅぅっ!」

窈「……」

悠「何見てんだゴラァ!」

窈「えー……目が合っただけでこの反応」

悠「お前の目がおれを蔑んでいた」

窈「そんなことないよ!?」

ともき「呆れられてたのはあるかもな。」

緋斗「どもー」

悠「何見てんだゴラァ!」

緋斗「はぃ?!」

ともき「誰彼構わず絡むなよ」

悠「ちゃんと相手を見てやってるよ」

窈「なおさら性質が悪い」

悠「はいはい、どうせ根性へそ曲がりですぅー」

窈「そこまで言ってないし、根性が曲がってるのとへそ曲がりは同じだよね。」

悠「ひねくれすぎてるってか!」

窈「もうどうしよう…」

ともき「無視してください」

緋斗「半端ないわぁ…」

悠「半端なことしかしないからお前はダメなんだよ」

緋斗「ふぁっ!?」

窈「容赦ないなぁ」

悠「徹底抗戦だ!!」

緋斗「なんでやねん…」

悠「つまり、敵でいいんだな?」

緋斗「よーないよ!」

悠「やれやれだぜ」

ともき「こっちがだよ」

窈「悠君はホントいつもその調子だね。」

悠「誰がお調子者だ!」

ともき「お前だよ」

悠「……はい、小鳥遊お勉強問題!人生の栄華は儚いことを故事成語で?」

緋斗「泡と消える?」

悠「シマツシニキタ」

緋斗「なんで?!」

窈「一炊の夢だね」

悠「その言葉を心に深く刻んどけ」

窈「なんでだよ…」
59/100ページ
スキ