ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】9

ーラスタ・ラヴ(9/8/夜)ー

マリア「そういえば先日雑誌で奇妙な記事を読みましたよ」

悠「100年前の内側から鍵のかかる棺のようなものが海からあげられたとかか?そいつは恐らくDI……」

ともき「ねぇよ」

悠「最後までいわせてもらえなかった件」

マリア「続けていいですか?」

悠「アッハイ」

マリア「ヨーロッパの森林で、なんとも奇妙な木々が発見され話題を呼んでるらしいです」

悠「木のスタンド……いや、おそらくその森林にリンゴォが……」

ともき「静かに話を聞け」

悠「アッハイ」

マリア「ポーランドの北西部にある森で、根元から大きく曲がった松の木の群集が見つかったそうですよ。数えてみたところ約400本におよび、そのすべてが北向きに曲がっているという。」

ともき「それは……奇妙だな」

悠「その血の運命っ!ジョォーーーッ……」

ともき「いい加減にしろ」

悠「ジョ…。」

マリア「不自然なカーブを形成している松の群集は広大な森のほんの一部分にのみ存在し、その周囲を囲む木々は地面からまっすぐに伸び、なんら変わった点はないそうですよ。」

悠「ふーん……ミーナの婆ちゃんはなんかいってなかったのか?」

ミーナ「綺麗なお姉さんじゃと?」

悠「はいっ、出ました」

ともき「そういう呪文かなんかか?」

ミーナ「記事を読んでみたが木々は1930年頃に植えられたものとみられてとるの。」

悠「あ、曲線ってことは、そこらに住んでる人がボートや曲線のある家具を作るために敢えて成長段階の木にカーブをつけたんじゃないのか?」

ともき「あ、それっぽいな。」

マリア「なるほど」

悠「で。実際は?」

マリア「真相は不明だそうです。」

悠「不明かよ!」

マリア「人工的に形成された曲線だとしても、何のためだったのかまでは、現在のところ特定できていないとのこと……ねっ、奇妙でしょ?」

ミーナ「奇妙じゃな」

悠「その血のっ!」

ともき「それはもういい!」

ミーナ「まだまだ世界は不思議でいっぱいということじゃな」

悠「婆さんはそういうの気にならないのか?」

ミーナ「姐さん?」

悠「婆さん」

ミーナ「美人さん?」

悠「ババァ!」

ミーナ「ほっほっ、絶世の美女とはのぉー」

悠「……」

マリア「やりますねぇ」

ともき「なんだかなぁー」

悠「はい、では小鳥遊お勉強問題!冷やかな目で見ることを故事成語で?」

マリア「ブルーアイズホワイトドラゴン!」

悠「三白眼の龍の姫様なら心当たりがあります」

ともき「白い目で見るだろ」

ミーナ「白眼視じゃな」

ともき「白眼視?」

ミーナ「白い目で見ると同じ意味じゃ」
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