ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】9

ーラスタ・ラヴ(9/7/夜)ー

悠「うーむ、調子悪いな」

紅「腹でも下したか?」

悠「いや、人生の落とし穴が平均40階ぐらいで落ちる」

紅「……は?」

ともき「ゲーム」

紅「ああ。ゲームか」

悠「ゲームだ」

紅「本当にゲーム好きだな。女とどっちが好きなんだ?」

悠「一つの饅頭を二つに割ってどっちが美味しいって聞いてるのと同じぐらい愚問だな」

紅「なるほど」

ともき「今の納得できたか?」

紅「まぁ、ほどほどに」

ともき「マジか」

マリア「……」

悠「おっ、マリア。どしたなんか疲れた顔してるな」

マリア「べーっつにぃー」

ともき「明らかにやさぐれてるな」

悠「仕事でポカしたか」

マリア「今回はしてないはずなのに、分けわからないうちにクビになりました」

紅「家政婦でクビとかあるんだな」

マリア「ありますよ。まぁ、よっぽどの場合ですけどね」

ともき「よっぽどのことしんじゃないのか」

マリア「してませんよ。100万円だってまだ手をつけてなかったですし」

ともき「既に不穏なんだが」

悠「ここ最近仕事がないないいってたのに大丈夫なのか」

マリア「マズいっちゃマズいです。」

ともき「借金の返済もあるんだろ。」

マリア「そっちは最悪しばらく待ってもらうしかないですね。今月分はギリギリ返済できますけど」

紅「他人事だが大変だな」

マリア「しゃーないっすわ。」

悠「お前の精神の太さは評価してやるよ」

マリア「評価するなら言葉じゃなくて何か形にしてください」

悠「……リッカ」

六花「はいよー?」

ともき「居たのか」

悠「千円分なんかフルーツ頼む」

六花「毎度ー。ちょっと待っててー」
バッ

マリア「なんか催促したみたいで」

悠「しただろ」

マリア「催促なんか嫌いだ!!」

ともき「なんなんだ…」

六花「へい、お待ち」

ともき「早いな」

紅「店すぐそこだし、六花の足ならこんなもんだろ」

六花「葡萄とカットフルーツ盛り合わせー」

悠「おつりは?」

六花「私の懐に入ったー」

悠「……まぁいいけどさ」

マリア「葡萄なんか久しぶりです。パクッ、もぐっ、ゴクン」

ともき「皮だせよ?!」

マリア「栄養がもったいない」

紅「でも、最近の葡萄って皮ごと食えるんじゃね?」

六花「この品種は違うけどねー」

悠「さて、それじゃ小鳥遊お勉強問題!後戻りできなく決死の覚悟であることを故事成語で?」

紅「背水の陣!」
六花「背水の陣!」
マリア「背水の陣!」

ともき「なんでそんな食い気味に……」
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