ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】3

ーラスタ・ラヴー

紅「にぶってるんじゃないか?」

悠「はい?」

紅「いや、だからぁ。最近怪我が多いのは鈍ってるんじゃないかって話。」

悠「いや、怪我が多いのは女が怖いせいだろ。元気な猫しかり、ジャージーデビルしかり、炎銃しかり…」

美喜「誰がジャージデビルよ。それに原因はアンタにあるけどね。」

悠「百歩譲ってお前と鈴猫の事は俺に原因があるかも知れない。けど、炎銃は違うだろ!炎銃は!」

美喜「あの娘なりに親切をしただけでしょ。結果はどうあれ。」

悠「一歩間違えば死んでたけどね!」

六花「けど、悠くんて巷では死なない噂だよー。昔インディアンの魔術師に魔法をかけられて、吸血鬼に血を吸われて、人魚の肉を食べた人外の何かだって」

澪「どんな噂だよ…」

美喜「あっちこっちで尾ひれがついて、変な噂ができたのね。」

悠「噂っかそれもう都市伝説かなんかだよ…」

六花「最終的にはユーマに認定されるかもねー。」

悠「人面犬でももっとマシな設定だよ。なんだよインディアンの魔術師って」

美喜「噂って怖いわね。てゆーか、紅、笑いすぎだし。どこがツボだったのよ…」

紅「~~」

悠「っか、まずよぉ根本的なところが間違ってんだよな。」

美喜「根本的?」

悠「俺は不死身でもなけりゃバケモンでもない。ただの人間」

美喜「あははは」

悠「なんで、笑われた?!」

美喜「今の笑うとこでしょ?」

悠「ちゃうわい!しまいゃいわしたるでホンマ!」

澪「落ち着けよ。なんか言葉遣いオカシイぞ。」

悠「お、おう。すまん、興奮したらつい…」

澪「なにがどうなったんだよ…」

紅「ま、とりあえず……かっこよかった頃の悠に戻るために鍛練しないか?」

悠「しない。だるい。さむい。」

澪「いんを踏んで断ったよ。」

紅「まぁ、ひとすじ縄じゃいかないとは思ってたけどな。ふーん…どうしたもんかな。」

美喜「てゆーか、いっこいい?」

悠「あー?」
紅「なに?」

美喜「悠がかっこよかった頃ってあったの?」

悠「わるーごんしたねぇ。かっこ悪いとこしかありませんで。」

紅「あははは」

澪「えー…そこ笑うところっすか?」

悠「くそ、反論も否定もできないのか…」

澪「いや、認めちゃダメだろ。もうちょい足掻こうよ。」

紅「まー…アレだよ。悠はかっこいいぞ。うん。」

悠「取って付けたようなフォローありがとよ。すっーげーうーれーしーよー」

澪「棒読みってか…流れ読み?」

紅「俺はホントの事しかいわないって。」

悠「どーだか…。」

紅「なんだよ。むくれたのか?ほらほら、機嫌直せって」

悠「でぇい!やめれ!頬っぺたをつつくな!」

紅「あははは」

澪「あーぁ…」

美喜「あの二人付き合えばいいのにね。」

澪「真顔でいわないでくださいよ…。」

美喜「いや、でもアレ」
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