ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】9

ーラスタ・ラヴ(7/26/夜)ー

悠「夏は食べるものの選択に困るな」

鈴猫「選択?」

悠「冷たい系で行くか、あっっとぅいもので行くか。」

ともき「……」

悠「あっっとぅい!」

ともき「ツッコまねぇぞ」

紅「暑いのに熱いものっていうけど……実際は熱いもん食わないだろ」

悠「食うよ。おれ、真夏に鍋食うし」

マリア「それで真桜ちゃんにキレられるんですね。」

悠「うん」

ともき「うん、じゃないだろ」

悠「大丈夫、食い終わって休憩入れてからの説教だから意にも優しい」

鈴猫「お説教は確定なんだ」

悠「うん」

ともき「だから、うん、じゃないだろ」

マリア「ちなみに今日は何食べました?」

悠「朝は食ってない。姫はパンとチリコンカンとトマトとキュウリと豆腐のサラダ」

紅「キンコンカン?」

悠「チリコンカン」

紅「なに料理?」

マリア「アメリカ料理です」

鈴猫「チリってついてることは辛い料理?」

悠「いいや。スープ……ではないが、マリア説明」

マリア「へい、挽肉とタマネギを炒め、そこにトマト、チリパウダー、水煮したキドニービーンズを入れて煮た料理です。」

ともき「ああ、アレってそういう感じで作るのか」

悠「トマトの酸味が食欲をそそるし、パンに合うんだよ」

紅「いいもん食ってんな」

悠「まぁ。おれが作ったんだけどね」

鈴猫「偉いね」

悠「夏場は真桜が完全冷眠するからな。おれもたまに家事をしないと駒狸さんが過労死する」

ともき「本来はお前が全部するべきことだしな」

悠「そんなこともなーい」

マリア「家政婦が必要なときはいつでもこちらにご連絡ください」
スッ
悠「はいはい」

マリア「違う、もっと真剣に聞くのだ!」

悠「なに、ライフスティールの極意でも伝承してくれるのか」

ともき「なんの話だ」

「「ロマサガ」」

ともき「ああそう」

紅「名刺あるなら俺にもくれよ」

マリア「どうぞ。」
スッ
紅「へー、ちゃんとした名刺だな」

マリア「はい、ちゃんとしてますよ。ちゃんとしたニセの証明書だってありますから」

鈴猫「え?」

マリア「はい、鈴猫さんもどうぞ。名刺。」

鈴猫「あ、うん。ありがとう。」

マリア「ささっ、ともきさんも、どーぞ、どーぞ!」

ともき「これ、六枚目なんだけど」

悠「おれなんて十枚目だよ」

マリア「名刺を配るのも仕事の内ですから」

ともき「だったらちゃんとしろよ…」

悠「はい、小鳥遊お勉強問題!万物が絶えず変化し移り変わってゆくことを意味する四文字熟語は?」

紅「家政婦っていくらくらいかかる?」

マリア「仕事内容と期間によりますがめちゃめちゃ高いことはないですよ」

悠「……」

鈴猫「生々流転?」

悠「にゃーん!にゃーん!にゃあーーん!!」

鈴猫「?!」

ともき「どういうことだよ…。」
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