ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】9

ーラスタ・ラヴ(7/18/夜)ー

悠「がしゅがしゅ」

ともき「……それ、何食ってる。」

悠「がしゅがしゅ…。なんだろう」

ともき「なんで自分が食ってるものが分からないんだよ」

悠「いや、これは吉音が作ったものなんだ」

ともき「……へぇー」

悠「いったいなんなんだろうな、がしゅがしゅ」

ともき「味は?」

悠「無い」

ともき「無いんだ…」

悠「むしろ、無味無臭なところが救いだったのか、それともアウトなのか……がしゅがしゅ」

ともき「すっごい音してるけど」

悠「ほんとなぁ。」

マリア「具体的に何食べてるのに近いですか?」

悠「大鋸屑」

ともき「大鋸屑かぁ…。っていうか、え、木材?」

悠「小鳥遊堂にあったものだか普通に食べ物のはずなんだけどなぁ…げふっ」

マリア「よく食べますね。」

悠「まぁな」

ともき「吉音が手作りしたものだからか?」

悠「いや、久秀に爆ぜさせられる。っか、食えって片付けろといわれた。」

ともき「ああ、少しでもいい話かと思った俺が馬鹿だった」

悠「いや、そりゃ多少のマズいものなら平気で食うけど……食べ物と分類できないものは普通に捨てるぜ?」

マリア「従姉さんのダークマターは?」

悠「どっからその情報を仕入れたか知らんが、対最終兵器用の処理技がある」

ともき「どんな」

悠「胃に流し込んでトイレでゲロる」

マリア「まさに最終作戦ですね!」

悠「この技をつかっても後々腹痛、目まい、悪寒etcの症状が出るんだけどな」

ともき「それもう食べ物じゃないだろ…」

悠「ダークマター(食べ物とは言ってない)だよ」

マリア「そういう時はミーナさんを呼ぶといいんですよ」

悠「なんで婆ちゃん?」

マリア「何を食べても美味しく感じるヤバい薬とか、味覚を狂わす電波装置とか作ってもらえばいいんですよ」

ともき「ヤバい薬と電波装置っていうのも究極の選択だな…。」

悠「……ありだな」

ともき「ありかよ!」

悠「吉音作の大鋸屑食う?」

ともき「いらん!」

マリア「では、いただきます。もしゃもしゃ」

ともき「食ったよ…。」

マリア「これは……大鋸屑、大鋸屑です!」

ともき「大鋸屑かよ」

悠「もっと食べていいぞ。完食しないとおれが久秀にウェルダンにされる。」

マリア「あ、もういいです。」

悠「(´・ω・`)」

ともき「なんだかなぁ。」

悠「ゆえも食べなかったしなぁ」

ともき「食わすなよ」

マリア「そもそもなんでこうなったんですか?」

悠「えーと、たしか……お腹がすいたけど小遣いがなくなってて小鳥遊堂に立ち寄ったけどちょうど茶菓子のストックがなくておれもいなくてしかたなく自分で作ろうとした結果こうなった。それで謎産物の山を久秀が見つけて金を渡して出ていかせて、おれにあらゆる罵詈雑言を突き刺してきて……今に至る」

ともき「……お前も大変だな」

悠「まぁな!それでは小鳥遊お勉強問題!さらに遠くに行くことを意味する足の慣用句は?答えれないと罰が……」

ともき「足を伸ばす」
マリア「足を伸ばす」

悠「はい、正解。ご褒美の……」

ともき「いらん」

マリア「あ、私仕事なので帰りますねー」

悠「ちくしょー!」
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