ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】8

ーラスタ・ラヴ(7/16/夜)ー

悠「ぼりぼりぼりぼり」

崇「……なに食ってる」

悠「ぼりぼり……ごくっ。きゅうりの一本漬け!」
バッ!
崇「こっちに向けるな河童野郎」

悠「誰が河童だ!でも雌のエロ河童ならぜひお会いしたい!」

崇「……」
グッ
悠「ん?」

崇「……」
パァン!
悠「ぐぎゃぁっ!!」

ともき「うわぉ…。」

優日「デコピンってあんな破裂音するんだね。」

ひゅーー……パシッ!
マリア「きゅうりの一本漬けゲットだぜ。ガリッ!」

ともき「ひとの食いかけ食うなよ」

悠「いでぇっ!超いでぇっ!ひたいが!ひたいがぁ!」
ばたばた!

紅「うおっ、なんかのたうってる。」

崇「踏んできていいぞ」

紅「うっす。」
ぐしゃっ!
悠「ぐぇっ!」

マリア「ぼりぼりぼりぼりっ。」

崇「……美味いのか?」

マリア「白飯がほしくなりますね。」

緋斗「悠やん。塩むすび買ってきたで。」

悠「うごごごっ。」

緋斗「……なにしとるん?」

悠「うう、うるせぇっ!」

緋斗「えぇっ…。」

悠「あー……額が吹き飛んだかと思った。」

ともき「踏まれたことよりひたいかよ。」

悠「普通ならスタンピングのが痛いが……今回に限ってはひたいのほうが痛い。」

紅「そりゃまぁ、崇さんのデコピンだからな」

悠「なんでデコピンされたのか今さらながら納得できない」

崇「ひとに食いかけのキュウリを向けるからだ」

悠「きゅうりを向けただけで撃たれるとかひどくない?」

ともき「撃たれるってなんだ」

悠「デコピンという銃弾」

ともき「銃弾ではないだろ」

紅「まぁ、似たようなもんだ」

優日「塩むすびって具入りよりコメの味を楽しめるよね」

マリア「私は米ってだけでときめきますね」

悠「はい、そこ勝手にひとのおやつ食べるな!」

ともき「おやつだったのか」

緋斗「っていうか、あのきゅうりは?」

悠「あれは自家製だ。今年はキュウリのできがよかったからなまるまる一本漬けをたくさん作ったんだ。」

紅「だとしてもそれをかじりながら歩くなよ。」

悠「歩きながら食べられるように一本漬けにしたんだよ。」

ともき「食べ歩き前提かよ」

崇「河童だな」

紅「河童っすね。」

優日「今度もらいに行くわ」

マリア「寄越せー」

悠「ちっ、酒飲み妖怪と貧困妖怪にまた食物を狙われだした!」

マリア「誰が貧困妖怪かっ!」

悠「さて、小鳥遊お勉強問題!良くない仕事を辞めて正業に就くことを意味する足の慣用句は?」

優日「血で血を洗う」

悠「最後の良くない仕事ってか」

紅「ブフォッ!」

崇「紅が落ちたな」

ともき「足を洗うだろ」

マリア「足を洗った程度で落ちる汚れならいいですけどね」

悠「そうだぞ、タカシ」

崇「……」
ググッ、パァンッ!
悠「ぐぎゃぁっ!」
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