ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】8

ーラスタ・ラヴ(7/12/夜)ー

悠「将棋で勝ちたかったら穴熊」

マリア「ぐま!ぐ~、ぐまぐま、ま?」

悠「ぐま!ま~、ぐまぐま」

ともき「日本語を喋れ」

優日「今のは「こんにちは!あなたはアナグマですか?」と「はい、私はアナグマです」って会話」

ともき「なぜ分かる…」

悠「アナグマ語とアルベド語は覚えとくと便利だぞ」

ともき「使う事が絶対ないと思う」

マリア「それで穴熊ですか」

悠「そう現代将棋最強と断言できる囲いだ。」

ともき「俺もそんなに詳しい方じゃないが穴熊が強い理由ってなんなんだ?」

悠「超簡単に言うと王手がかからない」

マリア「ほう」

悠「端の隅に陣取って外の駒に囲まれてるから即詰にほぼほぼされないのが強みだ。将棋用語でこれをZ状態という」

優日「マジンガー」

マリア「ゼェーット!」

悠「勇気の力は僕らのためーにっ!!」

ともき「いちいち話が逸れるよな」

悠「ちなみに穴熊を囲う事を将棋用語でクマるという。まるゆじゃねぇぞ。」

ともき「意味が分からん」」

マリア「とりあえず素人は穴熊を作れってことですね。」

神姫「素人が穴熊を作ったところで穴だらけの熊囲いになるわよ」

悠「なんか可愛いな穴だらけの熊囲い」

ともき「俺はむしろ怖い感じがする」

悠「でも穴熊は強いだろ」

神姫「強いわよ。穴熊の暴力って言葉もあるぐらいだしね」

優日「熊の暴力!」

マリア「はちみつ寄越せやゴラァ!的な」

神姫「……」

マリア「あんっ、目つきが怖いぃん…」

悠「穴熊の暴力っていうのは穴熊に囲った側が、「自玉が遠い」「王手がかからない」の利点を生かして、大きく駒損するような、いわゆる「乱暴な攻め」を成立させてしまうことだ。要するに力技」

ともき「神姫さんも将棋を?」

神姫「少しわね。」

悠「道玄のおっさんがするのか?」

神姫「お父さんもするけど……腕前はそこそこね。」

悠「ふぅん」

神姫「強いかどうかでいえば弱いけど」

悠「容赦ねぇな。」

神姫「鳳さんとかは異常に強いわよ。」

悠「あのひとは何か分かる。」

神姫「お父さんもよく穴熊組んでたけど藤井システムで崩せるし」

ともき「なにシステム?」

悠「藤井システム」

神姫「振り飛車戦法の一つである四間飛車の一種よ。説明したら長いからしないけど」

悠「とりあえず対穴熊戦術と思っとけばいい」

ともき「へー。将棋って奥が深いな」

悠「深過ぎて底なし泥沼だぜ☆さて、小鳥遊お勉強問題!成功の邪魔をすることを意味する足の慣用句は?」

マリア「足を引きちぎれ」

優日「いやな、事件だったね」

悠「カナカナカナカナ…」

ともき「……」

悠「ひぐらしのーなーくー♪」

ともき「ツッコまんぞ」

悠「(´・ω・`)」

神姫「足を引っ張って……叩き付ける」

悠「それ、邪魔どころか殺しにかかってる」
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