ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】8

ーラスタ・ラヴ(7/7/夜)ー

悠「七夕サーラサラ鋸ギーコギコ」

ともき「だいぶ違う」

悠「笹は鋸できるだろ」

マリア「悠さんは手刀とかへし折るんじゃないですか?」

悠「竹の繊維をなめたらアカン」

福太郎「ほんなら引っこ抜き?」

悠「折るより難しいな。竹の根は深さ一メートルとかに達する化け物だからな」

ともき「植物だよ」

悠「じやあ、七夕だし地獄の話でもしようか」

緋斗「なんで?!」

悠「おれの願いはお前が八大地獄に落ちるように願おう!」

緋斗「やめてっ!!」

崇「うるさいな……なんの話をしてる?」

マリア「地獄です」

崇「は?」

ともき「いや、なんか地獄の話をしてるんですよ」

崇「地獄か、俺が行きつくのは地獄だろうな」

ともき「いや、そんなことは……」

マリア「大丈夫ですよ。人間は九分九厘地獄行です普通」

崇「どうしてだ?」

福太郎「地獄いうんは八大地獄っていうんがあって。そんひとつの等活地獄、ここは殺生に関する地獄です。殺人傷害罪やペット殺し等、言うてしまえばわかりやすい「犯罪」が多いです。」

崇「ふむ、続けろ」

マリア「「殺生」という言葉は「むごいこと」も意味しますのでいじめや虐待も含みます。例えば「屎泥処(しでいしょ)」は無意味に小動物を殺したり弱い者いじめをしたものが堕ちます。何が煮えているかは字面からさっしてください。」

悠「ギャーギャー!」

緋斗「ひーひー!」

崇「つまりあいつが落ちる感じか」

マリア「悠さんの場合は落ちる地獄が複数あるパターンですけどね八大地獄かつ十六小地獄全部網羅できるかもしれませんね」

崇「八大と十六小っていうのは?」

福太郎「八大地獄っていうが文字通り大きな八つの地獄で、その一大に十六の小さい地獄がついてるわけです」

崇「大元に子役がつくわけか」

ともき「まぁ、そういう事ですね。っていうか、なんで今日の日に地獄談義……」

マリア「まぁ、悠さんの場合は八寒地獄に落ちる方が真の地獄かもしれないですね。」

崇「八寒?」

福太郎「八大地獄が炎や熱の地獄としたら八寒は氷と冷の地獄やね」

崇「なるほど、悠には効果てきめんだな」

悠「ふーふーっ!」

緋斗「うわーん!」
ダダッ!

福太郎「泣きながら走ってたで」

悠「短冊に願いでも書きに行ったんだろう」

ともき「絶対違う」

悠「さて、悠君の四文字熟語問題、口に出して言わない方がかえってよいことの意味の諺は?」

崇「前が学ぶべき言葉だな」

悠「なにいってるかわかりません」

マリア「言わぬが花」

福太郎「知らぬが仏」
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