ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】8

ーラスタ・ラヴ(7/5/夜)ー

悠「セミが鳴きだしたぁ」

マリア「とっくに鳴いてましたけどね」

悠「……げろげろげろげろ」

ともき「どういうこっちゃ」

悠「カエルの真似したったー」

ともき「病院いけ」

悠「大丈夫、口の中にカエル住んでないよ」

ともき「そりゃそうだろ」

マリア「タイノエですか?」

緋斗「たいのえ?」

拳二「魚の口の中に寄生する寄生虫だ。ダイオウなんたら虫に似てる奴だ」

緋斗「なにそれキモっ?!」

マリア「ダイオウグソクムシですね。」

道玄「二度三度みたことある」

雲水「がはははっ、何気にお前ぇは海に行くからなっ!」

悠「というかなんだ、おっさん密集してね?」

マリア「ちなみにタイノエはアジ、タイ、サヨリなどの魚の口内やえら、体表面にへばりつき、体液をすうんですよ。 」

緋斗「うひっ…」

マリア「宿主の魚の口内に入り込む方法として、食料に見せかけて魚に食われたふりをし、 口内に入り込み、口内の一部を壊死させそこに住み着き、体液を吸う」

緋斗「やめて。そういう話やめて」

悠「紙メンタルかよ。ちょっと待てよ今画像探してやるから」

緋斗「やーめーてー!」

拳二「なんだ、アンタら釣いくんなら俺ぁ船あるぜ。」

道玄「どこかで小僧を放置できる島はあるか?」

悠「さらっと島流し的なことしようとしてんじゃねぇよ!」

雲水「やっぱり山か樹海だな!」

悠「どっちもお断りだ!」

ともき「夏らしい旅行プランだな」

悠「旅行じゃなくてただの拉致放置だから」

道玄「遠くから見張ってはいてやる。」

雲水「心停止したら蘇生はしてやる」

悠「それまでは放置かよ!」

拳二「お前なら平気だろ。」

悠「無理無理、おれナイーブだもん森とかちょーコワイ」

道玄「……」
ガシッ!

雲水「……」
ガシッ!

悠「やめ、ちょっ、痛い!引っ張らないで!捥げる腕が捥げる!!」

マリア「緋斗さんも悠さんの島流……キャンプにつきあったらいかがです?」

緋斗「島流しいうてますやん」

ともき「キャンプってよりはサバイバルかな」

雲水「鍛錬だぜ。がはははっ」

悠「どこがだよ」

雲水「がりゅーは納得するぜ?」

悠「やめてやれ。がりゅーだって女の子だぞ」

道玄「腹の括り方は男以上だ」

拳二「むしろ女の方が潔いんだよな」

悠「そういう話じゃねーから。はい、小鳥遊問題!人の好みは様々であることの意味の諺は?」

マリア「諺は?」

緋斗「えっ、十人十色?」

ともき「まずそれは四文字熟語だろ」

拳二「英雄色を好むとか何とか」

悠「全然ちげぇ」

道玄「蓼喰う虫も好きずきだろう」

雲水「がはははっ。タデ酢はけっこういけるがな!」
89/100ページ
スキ