ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】8

ーラスタ・ラヴ(6/15/夜)ー

悠「へい、ブラザー」

ともき「誰がブラザーだ。というか、なんだそのテンション」

悠「肉食いたいテンション」

ともき「意味の分からないハイテンションを向けるな」

マリア「お肉はいいですね」

悠「いいよな」

ともき「だったら好きに食べろよ」

悠「うかつに家でステーキなんて食べてたらゆえに齧られる。腕とか」

ともき「なんでだよ」

悠「食わせろっていううボディランゲージ」

マリア「言葉で通じ合えるのに」

悠「まぁ、噛まれるのはいいが、喰いちぎられるのと怖いからな」

ともき「噛まれるのはいいのかよ」

悠「おれは噛みたい派だ」

ともき「黙れ」

悠「ということで家で食べるのはマズいからここで食べようと思う」

ともき「ここでって……」

緋斗「悠やん、言われた通り肉買うてきたよ」

悠「よろしい」

マリア「いい肉ですか?」

悠「いや、安物。」

緋斗「それと玉葱」

マリア「安い肉と玉葱……あ、シャリアピン・ステーキですね」

ともき「ああ、タマネギて付け込んで肉を柔らかくするやつか」

マリア「食戟のソーマでもやってましたよね」

悠「いや、ただの付け合わせ」

ともき「付け合わせかよ!」

悠「だってあれ30分以上漬けなきゃいけないしな」

ともき「そりゃそうか」

緋斗「ほんならなんで安い肉を?」

悠「何万円もする肉を買えるかっ!!」

緋斗「あっ、はい」

悠「っーわけだ、ちょっとコンロとか借りるぞ」

碧「はいはい」

金剛「ようっ。」

悠「♪~」
じゅぅぅぅっ!

金剛「何してんだアレ」

ともき「肉が食いたいと唸ってステーキ焼いてるんです」

マリア「焼いてるんだす」

ともき「思い出したように「だす」をつけるな」

金剛「肉なぁ。」

悠「んー、いい焼き具合」

金剛「味付けはコショウだけか?」

悠「肉の味を楽しみたいからな。本当ならステーキソースだくだくだくだくのがいいんだが」

ともき「ツユダクじゃないんだからな」

金剛「それにしても肉と玉葱だけってホントにシンプルだな」

悠「悲しいことに金欠なんだ」

ともき「お前がハッキリと金欠って珍しいな」

悠「農作業用の道具とかを一式買い替えたらちょっとな……」

金剛「目指してるところはどこなんだろうな」

悠「農作業は楽しいぞもぐもぐ。夏の野菜は美味いしなもぐもぐ。ただし、ナメクジ……テメーは許さない!!絶対に許さないっ!もぐもぐ!」

ともき「食うか喋るかどっちかにしろ」

マリア「農作業にはつきものの虫ですけどね。」

ともき「コイツは向いてるのに向いてないことが多すぎるんだよ。」

金剛「不思議な言葉だな」

悠「ふぅ、美味かった。それじゃあ、科学のお勉強、2種類以上の物質が結びついて新しい物質ができる化学変化とは?」

ともき「科学っていうか理化だな」

金剛「俺はこれ系は苦手だった。全然覚えられてない。」

マリア「なにが得意なんです……だす?」

金剛「……体育」

悠「そういうところ好きよ」

金剛「うるせーよ」

緋斗「え、答えなに?」

マリア「化ご……ばけあいです」

緋斗「そんなん習ったかなぁ」

ともき「化合だよ」
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