ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】8

ーラスタ・ラヴ(6/7/夜)ー

悠「醤油の焦げた匂いって凶悪だよな」

マリア「一撃必殺レベルですね」

悠「アレってなんなんだろうな」

ともき「いや、何かっていったら醤油だろ」

悠「せうゆ」

マリア「醤の油!!」

ともき「……」

悠「ソイソース!!」

ともき「分かったよ!」

悠「本当かなぁ?」

ともき「醤油の瓶で鼻を殴打してやろうか、コラ」

悠「やべぇ、的確に柔らかい部分を狙って来てやがる!!」

マリア「鼻の軟骨で受ければいいんですよ」

悠「「なんこつ」って柔らかい骨ってかんですけどねぇ」

金剛「額で受けたらいいだろ」

悠「ならばおれは金剛で受けるっ!!」

金剛「なんでだよ」

悠「金剛ならおれを守ってくれる!!」

金剛「……」
ガシッ!
悠「こら、誰がおれを取り押さえろといった!離せ!離さんかっ!!」

ともき「よーし、鼻先いくぞー」
ブンッ!
悠「ぴぎぃっ!」

マリア「ひひひっ」

久秀「……」

マリア「あら、ひーちゃん」

久秀「その呼び方やめなさい」

マリア「失礼もしましたでござる」

久秀「……まぁいいわ。アレはなにしてるの?」

マリア「悠さんが余計なこと言って……ああなりました」

久秀「大分端折ってるけど普通に通じるのが不思議ね。」

悠「なんでや!!」

マリア「日ごろの行いでしょう」

悠「あらまぁ」

ともき「お前と話してるほど時間を無駄にしてることはないな」

悠「気のせいだろ」

金剛「無駄なときもあるだろ」

悠「そんなぁ、おれとのトークは金取れるだろ」

ともき「ホストか何かか」

悠「眼帯しなきゃ…」

金剛「お前の中でホストは眼帯してるのかよ」

悠「眼帯しててオールバックのポニテでバットをもってて……」

ともき「それの何処がホストだ」

悠「若き日の真島の兄さんだよ」

マリア「オーナーですね」

久秀「その手の店って当たり外れが大きいのよねぇ」

マリア「おや、通ったことでも?」

久秀「通う側じゃなくて営む側よ」

悠「そっちかよ。」

久秀「いい立地の物件はあるのだけど……」

悠「おい、やめろよ」

久秀「まだ何も言ってないじゃない」

悠「何も言わせないし、やらせもしない!あの店はおれのものだ!」

マリア「このセリフだけ聞くと悪者ですね」

ともき「そりゃまぁ善人ではないからな」

悠「チョーいい人だし!」

金剛「自分でいうんじゃない」
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