ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】8

ーラスタ・ラヴ(6/1/夜)ー

悠「なんかいい天気だな最近。ほんとに空梅雨なのかねぇ。どう思う婆ちゃん?」

ミーナ「ん?綺麗なお姉さんじゃと?」

悠「婆ちゃん」

ミーナ「綺麗なお姉さん」

悠「……」

ミーナ「空梅雨かもしれんなぁ」

悠「おのれ、普通に話を進めおって」

ともき「いや、それでいいだろ」

マリア「お婆ちゃん、温かいお茶買ってきたよ」

ミーナ「おお、おマリちゃん。ありがとうね」

悠「温かいお茶って……婆さんか」

ともき「婆さんだろ」

ミーナ「ぴちぴちぎゃるじゃ」

悠「その言葉が年寄りだよ」

マリア「ナウなヤングにバカ受けですね」

ともき「死語も甚だしいな」

マリア「四五、二十」

悠「四五、に……先にいわれた!」

マリア「私の勝ちー」

ともき「何の勝負だよ」

悠「ちくしょう!ちくしょぉぉぉ!」

ともき「どれだけ悔しがってる」

ミーナ「ギャグを言わないと死ぬ体質か何かかのぉ」

マリア「マグロといっしょですね」

ともき「マグロに謝れ」

マリア「キハダさんごめんちゃい」

ともき「誰……ああ、キハダマグロか」

悠「マグロマグロいってるとなんかエロいな」

ともき「なんもエロくねぇよ」

悠「そうかなぁ」

福太郎「まいど」

悠「福ちゃん、マグロってどう思う?」

福太郎「トロタクが好きかな」

悠「おれは普通にねぎとろがいいなぁ」

ミーナ「トロタクってなんじゃ?」

マリア「ねぎとろとたくあんを一緒に巻いたおすしです。美味しいですよ」

ミーナ「ほーほー、それじゃあ寿司でも食べに行こうかのう」

ともき「なんていうか即決ですね」

ミーナ「思い立ったが吉日というじゃろ」

マリア「……」

ミーナ「一緒に…」

マリア「いただきます!」

ともき「こっちも早いんだよ」

悠「まぁ、マリアだしな」

福太郎「回らん奴ですか?」

ミーナ「回る方が好きじゃが……どうじゃ?」

マリア「私も回る方でいいですよ」

悠「ちなみに好きなネタは?」

マリア「なんでも」

ミーナ「かっぱ巻きとギョク」

悠「ばあちゃんとは実に気が合いそうだ」

ともき「たしかにカッパ巻きなら回転寿司でいいわな……」

福太郎「俺はやっぱり最近はトロタクかなー」

悠「おれも寿司食いたくなってきたけど……寿司は危険だ」

ともき「財布がか」

悠「財布がです。はい、では小鳥遊クトルゥフ問題!旧支配者の一柱。かつてはピレネー山脈に棲んでいたとされ、現在ではツァン台地の洞窟で亜人間に祀られている吸血の象神。これはなに?」

福太郎「チャウチャウみたいなやつやったよな」

ともき「犬?」

福太郎「いや、響きが」

マリア「ケルナグールみたいな感じでしたよ」

ともき「どんな感じだよソレ」

ミーナ「チャウグナル・ファウグンじゃな」
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