ｰラスタ･ラヴｰ

悠「あ～寒くてなんもしたくねー。焼酎湯割にしてくれ。中は梅で。」

美喜「寒くなくても何もしてないでしょ。」

悠「そうでもないよ。わりと色々やってる。」

澪「例えば？」

悠「うん。まぁ…なんだ、それはいいじゃん。」

澪「せめて何かひとつくらいいえよ。」

悠「えと…自宅警備」

澪「オーケー、黙ってようか。」

紅「うーす、毎日寒いな。」

悠「おーす。」

澪「いらっしゃいませ。」

紅「悠と同じのひとつ頼むな。」

悠「なんか最近おもろいことあったか？」

紅「いや、いたって平凡で平和な日々だな。」

悠「そりゃ、いいことだな。」

紅「こう寒いとなーんも無い方がいいんだけど、どうしても暖かいところに引きこもりがちになるよな。」

悠「まぁなぁ……。」

美喜「え、アンタは普段から引きこもってない？」

悠「だれが蓬莱のセレブニートだ」

澪「いってないって。」

悠「そうか！ならよし！」

千夜「……」

紅「あれ、千夜ちゃん。おひさ。」

千夜「ちょうど良かった。悠、相談がある。」

紅「無視された？」

澪「はは…。」

悠「珍しいな、千夜ちゃんが相談なんて、なんだ？」

千夜「戌塚のバカのことだ。」

悠「どったの？」

千夜「バカだ、バカだと思っていだが、あのバカは本物のバカで困ってる。どうにかならないか」

紅「今の間にバカって単語が何回飛び交った？」

澪「少なくとも三回以上は言いましたね。」

悠「落ち着けよ。いったいなにがあったんよ。」

千夜「あぁ、炎銃の奴が戌塚と最近賭けをやりだしてな。」

紅「炎銃は賭けごとすきだからなぁ。俺もよく誘われる。ポーカーだろ？」

千夜「戌塚がポーカーの役を覚えられるか。」

悠「それは言い過ぎだろ……たぶん」

澪「ポーカーじゃ無いとしたら…チンチロか花札？」

千夜「違ぇ、コイントスだ。」

悠「は？」

紅「コイントスって…裏か表か決めるやつだよな。」

千夜「そうだ。」

美喜「けど、二分の一。かなりフェアな賭けじゃないの何が問題なの」

千夜「戌塚の負け率は100パーセントってもか？」

澪「二分の一でなんで全負けなんだ…コインにイカサマしてるとか？」

千夜「コインにはなにもしてないし、トスも普通だ。だけど、戌塚はバカだから負けてる」

美喜「…どゆこと？」

千夜「表が出れば炎銃の勝ち、裏が出れば戌塚の負け。」

悠「……」

紅「ん？？」

悠「つまりな、どっちにしろ炎銃の勝ちなんだよ。表なら炎銃の勝ち。裏なら戌塚の負けなんだから。」

澪「それに戌塚は気づいてないと…」

千夜「あぁ…」

悠「うーむ…そのレベルのバカはどうにもできないな。柳に見てもらうか脳とかを…」

澪「怖いってなんかリアルだし」

千夜「それもアリかもな…」

紅「千夜ちゃん、マジでいってね？」