ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】8

ーラスタ・ラヴ(5/8/夜)ー

マリア「んーーっ、ついにゴールデンウィークが終わりですねぇ。」

悠「おれは日の本の鬼を」

ともき「やかましい」

悠「……エジプトにDIOを」

ともき「だから、うるさいよ」

悠「WRYYYYY!」

崇「……」
パラッ

紅「崇さん、新聞ですか?」

崇「ああ、この記事がなかなか面白くてな」

紅「どんな記事っすか?……って、英字新聞」

崇「ああ、読めないか?」

紅「リスニングならまだしも本格的な英文は……崇さんはわかるんです、よね?」

崇「半分程度はな。」

紅「すげぇ。それでどんな面白い記事が?」

崇「ルーマニアで潰れる寸前だったホテルがミシュランで二つ星の評価を得たという記事だ」

紅「へー……」

崇「なにが面白いって顔だな」

紅「え、いや、ははっ。」

崇「この写真を見てみろ」

紅「ん?このホテルの従業員とかですか?」

崇「そうだ。けど、この隅を見てみろ。」

紅「んん?あっ柏!」

悠「あぁん?!」
バッ!
ずるーんっ!

紅「うげっ」

崇「気色の悪い動きをするな」

マリア「妖怪だ、妖怪だっ!」

ともき「ああ、アレは妖怪だ」

悠「誰が妖怪やねん!」

「「「お前だよ」」」

悠「うーにゃん」

崇「……」

悠「なんじゃい、その目は!」

紅「……」
ガィン!
悠「ぴぃっ!」

マリア「今不意打ちで背後から振り下ろした一撃を避けましたね」

ともき「妖怪だからな」

マリア「なるほど」

悠「がるるっ!」

崇「うっとおしい」

悠「柏の名前なんか出すからじゃい!」

紅「普通に無茶苦茶だろ」

ともき「というか、本当に柏さんなのか?」

悠「見たら目が潰れるから見てくれ」

ともき「なんでだよ」

マリア「どれ、なら私が見ましょう。ふむふむ。」

紅「……おマリの子猫ちゃん柏の旦那を見たことあったか?」

マリア「ないですよ」

ともき「胸張って言うこっちゃないな」

崇「コイツだ」
トットッ

マリア「ふーむ……見切れてますね。」

ともき「でも、これは柏さんだな」

悠「ぎーーー!!」

ともき「うぜぇ」

崇「どう考えても柏が噛んでるんだろうな」

悠「あのドボケがホテルなんかを建てなおすわけがない。絶対になんか裏があがるるるるる!」

マリア「妖怪じゃ、妖怪じゃ!」

紅「やっぱどついとくか」

悠「暴力良くない。さぁ、闇より這いよるものクイズ!人間に似た輪郭を持つ途方もない巨体、人間を戯画化したような顔、鮮紅色に燃え上がる2つの目を持ち、足には水かきがある。目撃者の中には、「眼のある紫の煙と緑の雲」と表現した者もいる。これはなに?」

紅「金剛の旦那」

悠「金剛に謝りなさい」

紅「そこは謝罪する、化け物は悠だった」

悠「おれに謝れ!!」

崇「答えは?」

マリア「イタクァさんです。」

崇「イタクァか」

ともき「知ってるんですか?」

崇「全然」
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