ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】8

ーラスタ・ラヴ(4/17/夜)ー

ミーナ「悠ちゃんや」

悠「なんだ婆ちゃん」

ミーナ「いつも世話になっとるからの。お礼にある発明品をやろう」

悠「わーい、不安すぎるぅー!」

ミーナ「ほっほ、そんなに喜んで。」

悠「ああ、ダメだ。皮肉が通じない」

ともき「お前も似たようなもんだろ」

ミーナ「ほい、これじゃ」
スッ
【壺】

悠「……なにこれ」

ミーナ「壺じゃ」

悠「……ばあちゃんの骨壺?」

ともき「おい、やめろ」

ミーナ「もちろんただのツボではない。割れない壺じゃ」

悠「割れないって……。」

ミーナ「われんぞい」

悠「ふーん……オラぁ!」
ガッ!
ポインポイン!

ともき「壺の動きじゃねぇ!?」

悠「今の質感……もしかしてゴム?」

ミーナ「うむ、ゴムのツボじゃ」

悠「……そんなものどうしろと?」

ミーナ「普通に水を入れて花を活ければよいのではないかのう。あとは飾るとか」

ともき「実に普通だったな」

悠「ホントに普通でまともだったことに使えっていわれた」

ミーナ「あとは、思いっきりぶつけたら相当痛いはずじゃな。ゴムの塊じゃし、だけど割れないから破片が飛び散らない。丸洗い可能」

悠「鈍器じゃん」

ミーナ「壺じゃ」

ともき「……」
フォン、フォン

悠「鈍器にともきが反応したじゃないか!」

ともき「灰皿もいいけどこれもいいな。」

ミーナ「そうじゃろ」

悠「Oh……。」

ともき「これもらっていいか?」

悠「アッハイ」

マリア「壺を投げるとか……シレンですか?」

悠「どっから湧いた」

マリア「忍術です、嘘です」

悠「知ってた」

マリア「しかし、この壺いいものですね」

ともき「ああ、いいものだ」

悠「そのいいものでおれを殴ろうとしている」

ともき「殴られるようなこと言わなきゃいいんだよ」

悠「……殴られるようなことなんて言ったことがない」

ともき「ふんっ」
ゴスッ!
悠「いてぇっ!」

緋斗「一秒も持たんかったな」

悠「うるせえ!」
ゴスッ!
緋斗「めっちゃいてえっ!!」

マリア「阿鼻叫喚についてひとこと」

ミーナ「発明ってええのぉ」

悠「おい、婆。阿鼻叫喚してるだろ」

ミーナ「誰が悪の美人女幹部じゃ」

悠「いってねえ!」

マリア「あ、新バージョン」

ともき「悪の女幹部って……」

悠「ドロンジョさまが真っ先に思い浮かんだわ」
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