ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】7

ーラスタ・ラヴ(3/29/夜)ー

マリア「鈴猫さんてなんであんな可愛いのにエロいんでしょうね」

悠「鈴猫だからだよ」

マリア「目からレーザービームですわ」

ともき「鱗じゃねぇのかよ。ていうか、真横にいる鈴猫さんの困った顔見ろ」

鈴猫「……」

悠「グッとくる」

マリア「女の私でも興奮を禁じ得ない!!」

ともき「どいつもこいつもホントに……」

鈴猫「はは……」

緋斗「うーす」

悠「クンッ……この匂いスルメか」

緋斗「スルメもって……ええっ?!」

悠「当たりか」

緋斗「当たりやけど……封されとるのによう分かったな」

悠「乾物の臭いがした」

ともき「いや、どんな嗅覚してるんだよ」

マリア「お金の匂いなら私でもかぎ分けられるんですけどね」

ともき「それはそれでおかしい」

悠「で、そのスルメは?」

マリア「いや、おマリが欲しい言うて」

鈴猫「スルメ好きなの?」

マリア「好きなのもあるんですけどザリガニ釣りの餌にするんです」

鈴猫「へー…………ザリガニをどうするの?」

マリア「食べるに決まってるじゃないですか」

鈴猫「やめてー!」

悠「狸よりは食いやすいだろ」

ともき「いや、そういう問題じゃない」

緋斗「ザリガニは……いや、海老とちゃうんやから」

悠「確かに一般に、日本ではザリガニを食べるのに馴染みがないが、外国だとアメリカザリガニをレストランなどで食べてる。ザリガニは、フランスではフランス料理として貴重な食材になっているんだぞ。」

鈴猫「けど……ザリガニって臭いとかすごいんじゃない?」

マリア「まぁ、ぶっちゃけ、ドブみたいな所や汚水、農薬がたっぷり使われてる田んぼに住んでるザリガニは臭かったり有毒状態になってる可能性はありますね。食べないほうがいいです。」

悠「けど、逆を言えばそこそこ綺麗な池に住んでるザリガニは食えるってことだ」

ともき「食える……のか?」

緋斗「食えてもなぁ。」

鈴猫「ちなみにどうやってお料理するの?」

マリア「外国だとザリガニは、剥き身も料理に使うんですけど、主にスパイスを使って塩茹でして食べるのが一般ですね。」

ともき「普通に丸湯でってことは泥抜きがいるんだよな」

悠「どっちでもだな。茹でる前に泥抜きしてある場合は、殻をむいて食べるが、泥抜きしていない場合は泥が詰まっている腸を取り除き、殻をむいて食べる。おれが、ニューオリンズのレストランで食べたザリガニは、泥抜きしていなかったな。多分だけど泥抜きしていない捕獲してすぐのザリガニのほうが美味しい。」

鈴猫「泥抜かないほうがいいの?」

悠「泥抜きは、ザリガニを共食いしないようにして2~3日間きれいな水に入れて絶食させておくからな。当然のことながら多少水っぽくなり、旨味も減少するってこと」

マリア「私は泥抜きしたのはザリガニ汁にして食べますよ。ザリガニの出汁美味しいから」

緋斗「なんや、凄いわホンマ……」

ともき「節約っていうかサバイバッてるもんな……。」
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