ｰラスタ･ラヴｰ

ともき「バーテンも板についてきたな。」

悠「バーテンじゃなく奴隷だよ」

澪「まぁ、雑用諸々もやってるしな。」

悠「はぁ…」

美喜「ふんふん……ちょっと、悠。」

悠「あー？在庫の確認なら済んだぞ」

美喜「違うわ。」

悠「あーー？あぁ…グラスは全部洗ったよ。」

美喜「違う。」

悠「あーーー？………あ、トイレ蛍光灯はまだ替えてなかった。」

美喜「違うってんでしょ！っーか、呼ばれたら来なさいよ！」

悠「あんだよ…」

美喜「ったく、はいこれ。」

悠「なんだ、ラヴレターか？茶封筒に入れるとは古風すぎだな。」

美喜「誰が送るか。給料よ。」

悠「What?」

ともき「何故に英語…。」

美喜「いま調べてみたら借金返済してプラスが出てたの、その差額分よ。」

悠「って、事は……やっと自由の身か？！」

美喜「自由の身もなにも、かなり好き勝手やってたでしょ。」

悠「ばっこーい。ばっこーい。ばっこーい。おっしゃー！」

ともき「あ、壊れた。」

美喜「はぁ…とゆーわけで澪、明日から仕事に戻ってね。」

澪「りょーかい。」

悠「ばっこーい。マジパねぇ！」

ともき「いつまでいってる。」

悠「それマジダルビッシュ」

ともき「殴りてぇ…」

美喜「殴りたいわね」

澪「殴りたいな。」

悠「目がマジで怖いよ。君たち。そうだ。今日はこの金で飲むか。」

ともき「おま…それでいいのか。」

悠「俺はぜんぜんオーケー。あ、一応トイレの蛍光灯だけかえてくるわー。」

澪「……マイペースだな。」

美喜「あれでもう少し真面目なら本当に雇ってもいいんだけどね」

ともき「それはむずかしいな。悠はいろいろできてもやらないから。」

美喜「才能の無駄遣いならぬ、才能の持ち腐れね。」

澪「悪いやつじゃ無いんだけどな。」

悠「なんの話だ？」

ともき「悠に足りないものの話し。」

悠「俺に足りないもの？……休みとゆとり。」

ともき「良識だな。」

美喜「配慮と気配りでしょ。」

澪「労働意欲」

悠「え、なに、この四面楚歌…。俺をディスって楽しいのか。」

美喜「全部本当の事じゃない。」

悠「まあ、否定はしませんが」

ともき「しろよ。認めるなよ。少しは反論もしろよ。」

悠「まぁ、いいじゃん。俺が悪くいわれても周りが何か損する訳でもないし。」

澪「本当に向上心っか意欲がないな…」

悠「っか、悪いとこじゃなく良いとこを探していえよ。」

ともき「(無駄に)超健康(なのにサボりまくる)」

美喜「(どーでもいい)知識が豊富」

澪「(恨まれてるのが多数だけど)人気者」

悠「なんだろう…微妙に腹がたつのは？」