ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】7

ーラスタ・ラヴ(1/28/夜)ー

悠「夜中にふと目が覚める。えらくのどが渇いてる。ぼやける頭のまま飲みかけのビール缶に手をのばす。口に含む、ぬるくなってあまりおいしくない。でも、のどは潤う。すると突如口に当たる異物感、そうゴキブリです」

ともき「やめろ!!」

悠「いやー、年に3回くらいはあるよね。」

ともき「ねぇよ!てゆーか、やめろ!」

悠「飲み込んでないからセーフだよ」

マリア「ゴキブリエキスが染み出たビールは?」

ともき「やめろ」

悠「アルコール消毒されてるからセーフ」

マリア「……なるほど」

ともき「なるほどじゃねぇ!!」

悠「でも、ナメクジだったら死んでる」

ともき「ゴキブリでもヤバいっーの!!」

緋斗「話し聞いてたらキモチワルーなってきた……」

悠「ナイーブかよ」

ともき「普通だろ」

マリア「でも、なんか中国で十数年間豚肉を生で食べてた女性が謎の痛みで病院に行ったらおぞましい数の寄生虫が沸いてたって話ありますよね。」

ともき「やめろーーー!」

悠「たいてい寄生虫の話ってグロイ感じになるよな」

マリア「ですねー」

ともき「お前らはなんで平気なんだ」

マリア「まぁ、なんとなく?」

悠「なんとなくだな。っか、緋斗はどうした?」

ともき「吐きにでもいったんじゃないか?」

悠「あのナイーブ気取りが」

ともき「そうじゃないだろ」

窈「こんば……」

悠「あ?」

窈「なぜ、メンチを切られる……」

悠「自分ののどにナイフを突き立てて考えてみろ」

窈「死んじゃうよ!」

マリア「今のいいですね。私も機会があったら使います」

悠「おう」

ともき「使わんでよろしい」

窈「なんなの……」

マリア「……あなた。」

窈「あ、はい?」

マリア「私と同じ匂いがする」

窈「え?」

マリア「借金のにおい」

ともき「どんな特技だ」

マリア「私、お金のにおいには敏感なんです。」

悠「おれもエロイことには敏感」

ともき「うるさい」

悠「(´・ω・`)」

窈「借金か、もうすぐ返済終わるよ。」

悠「さらに倍プッシュだ」

窈「ヤダよ?!」

マリア「返済とか、うらやましいです。」

窈「お金に困ってるならいい仕事あるよ?」

マリア「身体を売るのは嫌です」

窈「そんなことさせないよ?!」

悠「似たようなもんだろ」

窈「違うよ!アイドルの仕事なんだと思ってるの!!」

マリア「日本ドームを走り去って、激闘による出血多量で倒れて意識を失ったヤクザを目覚めさせる事ですよね。」

窈「ないよそんな仕事?!」

悠「夢叶えしもの……はい、小鳥遊妖怪問題!中国の古書『山海経』の中にあらわれる怪物である。竜の一種とされる。四霊の一種として扱われる。この妖怪は?」

マリア「王龍の極」

悠「動かない相手にならおれもできる。」

ともき「ええと、応龍」

悠「Exactly」

窈「一応、はい、名刺ね。」

マリア「ああ、どうも。私も名刺です。」

窈「え、ああ、ありがとう。」

マリア「……っていうか、めっちゃ悠さんに似てますね」

窈「今更?!」
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