ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】7

ーラスタ・ラヴ(1/25/夜)ー

悠「ふひゅるるる……寒い」

拳二「家賃」

悠「ああ、地獄に落ちろ。ほら。」

拳二「なぜいちいち悪態をつく」

悠「悪態ぐらいつかないと納得できないからです」

拳二「敬語でいうな!まぁ、払うもんさえ、払えばいいがな。」

マリア「借金ですか?」

悠「いや、家賃」

マリア「家賃?」

ともき「あいつがやってる茶屋の店舗の家賃」

マリア「へー」

悠「借金だったら踏み倒してる」

拳二「意地でも回収する。」

マリア「悪徳業の匂いがプンプンする」

悠「悪徳も何もヤクザだし」

マリア「でしたね」

拳二「ヤクザ=悪人みたいに思うなよ」

悠「お前は悪人だろ」

拳二「かっかっか。」

ともき「笑ってる」

マリア「私は銀行からの借金でよかった」

拳二「銀行もえぐいことやるけどな。それこそヤクザ以上に」

マリア「恐い怖い。まさに「恐くて」「怖い」ですわ。」

ともき「ホントにな」

悠「そういえばお前って将来的に組持つのか?」

マリア「私?」

ともき「今の会話の内容はどう聞いても拳二さんにだろ」

拳二「どうだろうなぁ。」

マリア「組長になったら借金チャラにしてください」

拳二「うちに借りてねーだろ」

マリア「債権を引き取る形で」

拳二「100憶は無理だ」

悠「身体で払わされるぞ」

マリア「いやん」

拳二「おいおい、俺ぁそこまでひどくねぇぞ」

悠「はん!」

拳二「だいたいお前らは勘違いしすぎてる。俺ぁ確かにヤクザだが筋の通ったことしかしねぇよ」

悠「はぁん!」

拳二「……」
ゴッ!
悠「今の行動の何処が筋がとおってる!!」

拳二「ムカつくから殴った」

悠「暴行じゃねぇか!」

拳二「お前はいいんだよ」

ともき「なんとなく意味は分かる」

マリア「確かに」

悠「うぉい!」

拳二「まぁ、アレだ俺ぁが組持てるようになったら……お前を幹部にしてやる。」

悠「ヤクザの幹部なんかごめんだね!」

拳二「お前はヤクザになったほうがいい。」

悠「なんでじゃ!」

拳二「今だってチンピラなんだからヤクザのほうがいいだろ?」

悠「チンピラじゃねぇぇぇ!」

マリア「なんですか?」

ともき「一応……学生かな」

悠「はぁはぁ……叫び過ぎたが小鳥遊モンスター問題!『オデュッセイア』等に登場する。奇怪な姿をしているとされ、上半身は美しい女性で、下半身は魚で、腹部からは3列に並んだ歯を持つ6つの犬の前半身(または首から上)が生えているという。6つの頭でできた帯をしているともいわれる。また、かつては人間であったともされている。このモンスターは?」

マリア「今日はモンスターですか」

ともき「ええと、スキュラか」

悠「黒タイツの眼鏡いいんちょタイプだぞ」

ともき「意味が分からん」
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