ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】7

ーラスタ・ラヴ(1/17/夜)ー

悠「……」

ともき「……」

マリア「チッス。あれ、悠さん、なんで頭抱えてるんです?」

ともき「ああ、なんか天気予報見たら雪マークがついてたらしい」

悠「明日明後日、おれは死ぬかもしれない」

マリア「まぁ、冷気は人を殺せますからね。この時期、外で寝てたりしたら死ぬかもですね。」

ともき「コイツは部屋でぬくぬくしてるから死なないけどな」

悠「寒いって言葉だけでおれの魂が落ちていくんだよ」

ともき「意味が分からん」

マリア「死のカウントダウン」

悠「生きる!」

ともき「うるせーよ!」

悠「んもぅ、冷たいんだから」

ともき「やかましい!」

マリア「うるさいとやかましいだけで会話できそうですね。」

悠「まったくだな!わっはっは!」

ともき「……」

悠「わっはっは!」

雲水「がははっ!」

悠「……」
バッ!
ガシッ!
雲水「いやー、良く冷えてんな」

マリア「今、何が起こりました?」

ともき「分からないが、とりあえず悠が逃げようとして捕まったのは分かった」

雲水「あんな動きじゃ簡単に捕まるぜ」
ガシッ!
悠「はーなーせー!」

マリア「私、ひとの頭を掴んで逃がさないっていうのリアルで初めて見ました」

ともき「あまり見てるとドラマや映画の迫力がなくなるぞ」

悠「うおおおっ!離せ!離さんか!」

雲水「がはははっ」

マリア「大の男が暴れてるのにビクともしてない」

ともき「悠とは違った意味で人間じゃないからな」

雲水「小僧」

悠「なんじゃい!」

雲水「飯でも食いに行くか」

悠「……」

マリア「大人しくなった」

ともき「割と食い物につられるんだよな」

悠「マリア」

マリア「呼んでますよ」

ともき「お前だろ」

マリア「ああ、私だ。はいはい、美少女で名高いおマリちゃんですよ」

ともき「だんだんコイツのボケの質がめんどくさいタイプになってきたな……」

悠「お前今日暇?」

マリア「暇ですね。」

悠「じゃあ、飯食いに行かないか?」

マリア「財布に60円と1ドル、2ペソしかないから無理です」

ともき「1ドルと2ペソは何でもってる……」

悠「この鬼のおっさん、略して鬼っさんの驕りだ」

ともき「その略し方はおかしい」

雲水「ガキ相手に割り勘なんぞするか」

悠「らしいぞ」

マリア「ヒャッハホヘー、一食浮いたぜ!!」

ともき「コイツはコイツで……」

悠「さて、なら小鳥遊妖怪問題!【『百怪図巻』『化物づくし』などには、犬のような顔をした鳥が炎に包まれた姿で描かれている。『画図百鬼夜行』による画も炎に包まれた鳥だが、こちらの顔はインド神話の迦楼羅を思わせる。この妖怪は?」

マリア「ヒャッハー!」

ともき「聞いてないな」

悠「あ、ふたなりじゃないよ?」

ともき「ふらり火っ近くねぇな!」

雲水「がはははっ。ほんと馬鹿だなぁ、小僧は!」

悠「うるせー!」
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