ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】3

ーラスタ・ラヴー

悠「正月なんか三が日済んだら暇だよな。」

美喜「忙しいことあったの?」

悠「にゃいなぁ」

澪「ゆっくりした正月の方がいいじゃないか。」

悠「まぁそうなんだけどな…こう暇だと気が抜けて」

紅「ならせん…」

悠「紅、俺はお前の事を好きだし、いいダチだと思ってる…けど、思いつきで適当な事をいうな。」

紅「ちえ…じゃあ、悠とタイマンでもいいぞ」

澪「はは…」

悠「俺は、全然よろしくない。だいたい、なんで俺なんだよ。」

紅「だって、戦ってみたいランキング1位、殺したいランキング1位、調子乗ってるランキング1位、大人気じゃん。」

悠「俺の間違いじゃなかったから、それは大人気じゃなくて多人数から嫌われてる結果だと思うよ。」

美喜「も、モテモテね…ぷふ。」

悠「肩震わせてんじゃねぇ!」

紅「じゃあ、悠。これやらないか?」

悠「む…。どれ。シェイクハンドか。」

紅「そうそう、友情の握手。これからもよろしく、って違う、違う。腕相撲、アームレスリングだよ!」

悠「なんで、英語でいった。まぁ、腕相撲くらいならいいぞ。」

紅「うっし。澪、審判頼む」

澪「はい。じゃあ、レディ……ゴゥ!」

悠「むっ!」
紅「んっ!」

美喜「あら、いい勝負じゃない。」

悠「むむ……いゃぁ…っ……紅ちゃん…着痩せするタイプ…だな。むちゃくちゃ腕筋…盛りあがあってる…しぃ…」

紅「はは…悠こそ…普段どこに…隠してるんだ…この力~…」

悠「ぐうぅっ…」
紅「うんっっ…」

悠「……っらぁ!!」

ガァン!!

紅「っ…あー…くそ…負けた。」

澪「凄っ…っか、紅さん手大丈夫っか?いま、えらい音しましたよ。」

紅「…痛~。折れてないか?」

悠「折れるかよ。っか、痛いのは俺も同じだし…お前力あるなぁ。二の腕つりそうだ。」

紅「勝った奴に言われてもなぁ……あー、くやしい、超くやしい…」

美喜「残念だったわね。」

紅「悠、もう一回!」

悠「子供かお前は。」

紅「頼むって、次は本気出すから。」

悠「ほー…よし。やってやる。澪」

澪「はいはい、じゃ、レディ……ゴゥ!」

紅「っ…オラァ!」

悠「なっ……ぅっ?!」


美喜「最初からフルパワー圧ししたわね。アレで決まったならよかったのに。」

澪「すき間、指ひとつぶんで耐えてる悠もやるなぁ。」

紅「っ…悠、そこは…もう…折れても…よくなくない…かっ?」

悠「っっ…このっ…こっから…奇跡の…逆転劇がぁっ……あー無理だ。」

澪「えぇ…諦め速っ…。」

美喜「一勝一敗ね。」

悠「ちっ…もう一回だ。もう一回。今度はこっちが本気じゃい。」

紅「オッケー。じゃ、連戦だ。」

悠「おうおぅ。手が真紫になるまで打ち付けてやらぁ!」

美喜「はぁ…」
53/100ページ
スキ