ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】7

ーラスタ・ラヴ(1/13/夜)ー

悠「寒……」

マリア「そうですか?」

悠「おれは寒さに弱いんだよ」

マリア「じやあ、石を焼くといいですよ」

ともき「……石?」

マリア「石を焼いて布で包むんです。カイロ代わりになって温かいですよ」

悠「カイロ買うわ」

マリア「ブルジョアめ!」

悠「カイロくらいでブルジョア扱いはやめい」

マリア「冗談です。」

悠「貧困ネタでの冗談は冗談に聞こえないときがあるな」

マリア「ネタじゃなくてリアル貧困ですけどね。ハッハッハ。」

ともき「笑いごとかよ」

マリア「笑えなくなったらお終いでやんす」

悠「その図太い根性はいいな。」

マリア「アザーっす」

緋斗「うー、さむさむ。」

悠「そんなに自分のことを嘆くなよ」

緋斗「そういう意味ちゃうわい!」

ともき「なんだかなぁ」

悠「わしゃかなわんよ!」

緋斗「は?」

マリア「そんなギャグ分かる人、ひと握り音もいませんよ。若い人なんて誰かすらも分からない。」

緋斗「ギャグ何?」

悠「高勢實乘のな」

ともき「誰だ……」

マリア「アーノネおっさんとかのギャグの人です」

ともき「わかんななぁ……っていうか、なんでマリアは分かってる」

マリア「なんとなく」

ともき「この場合、何となくは可笑しい」

マリア「おかしけりゃ笑ってください」

ともき「やめい!」

悠「おれの返しを使うとはやるじゃないか。100円やるよ」

マリア「ひゃゃゃくえんだぁぁぁぁっ!!」

ともき「もはや、これもギャグだな」

緋斗「ですね……あ、せや、肉まん買ってきたで。食べや」

マリア「サンキューです!」

緋斗「はいはい」

悠「餌付けか?」

緋斗「そんなんちゃいますて」

悠「お前がタダでひとにやさしくするなんてありえない!」

緋斗「いったい俺をなんとおもてますのん……」

悠「酷い奴」

緋斗「悠にいわれたーないわ!!」

悠「フヒヒ」

緋斗「笑っとる……」

ともき「どこに笑う要素があった」

悠「笑う門には福来るだ」

緋斗「会話が通じとるか心配になってきた」

ともき「適当でいいんだよ……」

悠「さて、小鳥遊妖怪問題!四国や九州に伝わる妖怪。忽那諸島の怒和島や二神島では、海から現れ、名前の通り髪が濡れているという。愛媛県宇和地方では海から現れるとはいわれていないが、髪が洗いざらしで濡れているという。この妖怪は?」

緋斗「濡れ女?」

悠「ノン」

ともき「濡女子……濡れ女とは違うのか」

悠「Exactly」

マリア「濡れた女って怖いですね」

悠「エロくね?」

ともき「やかましいわ」
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