ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】7

ーラスタ・ラヴ(1/11/夜)ー

悠「……」

ともき「どした?」

悠「なんかムカつくにおいがする。」

ともき「ムカつくにおいって……」

悠「この独特の果実とハーブを混ぜた煙の匂い……柏が来てたな!」

崇「犬みたいな話してるなお前」

悠「文字通り鼻についたんだよ」

緋斗「上手い」

マリア「よっ、日本一」

悠「ハッハッハ、100円やろう」

マリア「あざーっす!!」

ともき「なんだかなぁ……」

崇「そいつが噂の借金女か」

悠「そうだ。おマリだ。さすがのお前でも100憶の借金は驚きだろ」

崇「まぁな。それよりも……」

マリア「?」

崇「ガキが100憶を返済しようと思っているところの方が驚きだ」

マリア「返済が終わるのにおよそ1万と5千年かかりますけどね」

崇「……本気か?」

ともき「本気らしいです」

崇「くくっ、面白いな」

悠「おれが言うのもなんだが、そこそこ知恵も回る。優秀な奴だ」

マリア「ハッハッハ、そんな天才美少女だなんて!」

緋斗「言うてヘン、言うてへん」

崇「……実はお前の血筋か?」

悠「ちげーよ、何でだよ」

ともき「発言だろ」

悠「なかなか調子に乗ったいい発言じゃないか。」

ともき「褒めてるのか、褒めてないのか……」

悠「世の中には調子に乗っていい奴とダメな奴がいる。マリアは調子に乗って失敗するタイプだ」

マリア「あれ、さらっとディスられた」

悠「安心しろ、緋斗なんかははなっから調子に乗ったらダメなタイプだ。っか、調子に乗ったらおれがオラオラする。」

緋斗「ふぁっ!?」

ともき「やめてやれ。」

マリア「そうですよ。ただでさえ不憫なのに、これ以上不憫になったら……逆に笑える?」

緋斗「いやいやいやいや!!」

ともき「むしろ、笑えなくなるだろ」

崇「他人の不幸で笑う奴はいくらでもいるがな……悠みたいに」

悠「げへへへ、ってなんでじゃ!」

ともき「その通りだろ」

悠「そんなことはない、そんなことはないぞゃぉ!イルゾォー!」

マリア「マンインザミラー!」

ともき「なんでそういうネタ知ってるんだ?」

マリア「漫喫とかで一夜を明かしてるときによく読んでましたから」

悠「マジもんだな……さて、小鳥遊妖怪もんだーい!日本の民間信仰の一つで、悪魔や化け物の通路とされる道のこと。香川県坂出市、兵庫県に伝わっている。行く先が見えないほど細長い一本道とされ、このような場所に建物を建てると凶事があるといわれる。この妖怪は?」

マリア「御堂筋」

悠「坂道」

マリア「弱虫ペダール!!」

崇「?」

緋斗「漫画です」

ともき「縄筋」

悠「タテスジとか……」

ともき「いってねぇよ!!」
12/100ページ
スキ