ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】7

ーラスタ・ラヴ(1/10/夜)ー

柏「……」

光臣「……」

崇「ほう、珍しい客だ。明日は雪かな」

本郷「ふっ」

光臣「……」
チャッ

本郷「……」
スッ

柏「光臣、ガキの戯言に反応するな」

光臣「……」

崇「本郷」

本郷「ふっ」

柏「よくしつけされた犬だな」

崇「お前の犬は狂犬だな。予防接種で設けさせたらどうだ?」

柏「噛まれる奴が悪い」

光臣「……」
本郷「……」

崇「ずいぶんと顔を見せなかったな」

柏「俺はお前らと違って暇じゃないんだよ」

崇「残念ながら俺も暇ではない。お前の従弟と違ってな」

柏「……」

崇「鏡を持ってきてやろうか?今、お前ものすごい顔してるぞ」

柏「奴の話をするな!」

崇「くくっ、嫌ってやるな。従弟だろう」

柏「やかましい!」

崇「はははっ。いい顔だ。酒を驕ってやる好きなのを頼め」

柏「チッ、コニャクをボトルで寄越せ」

崇「出してやれ」

碧「はい」
スッ

柏「金だ」
ばさっ

崇「驕りといっただろう」

柏「お前に驕られるつもりはない。」

崇「やれやれ……」

柏「ふー……」

崇「それで何をしていた?」

柏「仕事だ。どこぞのボケが臓器売買を……」

王「あけましておめでとーございまーす!」
バラララッ!

崇「……」
柏「……」

王「やっほー。崇ちゃん、あれー、えーと、柏くんだった?」

崇「なにを振りまいた……」

柏「こりゃ……飴か?」

王「買いすぎちゃってね配ってるんだわん」

崇「どう見てもばら撒いてるだろ」

王「あれ?お気に召さない?」

漆原「王様……だから、こんなところでやるべきではないと進言したのです……」

王「えー、そーだっけ?まぁ、いいや、みんな食べてよ」

柏「ブチ撒かれた飴なんか食うか!」

王「裸じゃなくて包み紙でくるんであるじゃーん。はい、どーぞ」
コトッ

柏「……黒飴かと思った黒昆布飴?」

崇「不味そうだな」

王「あまじょっぱくてなかなかいけるよん。ちょっと磯臭いけどねん」

柏「いらん」

王「おいしーのにん」

柏「……」

崇「また凄い顔になってるぞ。あと、お前ら何を睨み合ってる」

本郷「……」
光臣「……」
漆原「……」

王「あっ、そーだ。崇ちゃん、妖怪って知ってる?」

崇「……妖怪?」

王「そーそーなかなか面白くてね。人間に似ているけど首から上がなくて、代わりに胴に顔がある不気味な姿の化物ってなーんだ?」

崇「……」

王「胴面っていうんだよ。胴面だって、あはははっ!」

崇「……」

柏「……」

王「さーて、それじゃあ、ウルたん。帰ろっか」

漆原「はっ」

崇「……なんなんだ奴は」

柏「知らん」
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