ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】7

ーラスタ・ラヴ(1/9/夜)ー

悠「唇がビシバシ切れる」

ともき「乾燥してるんだろ」

悠「優しいキスで潤してほしい」

ともき「ナメクジとでもしてろ」

悠「ともき、それはおれも怒るぞ」

マリア「カタツムリのぬるぬるで化粧品を作るくらいだし、効果はあるんじゃないですか?」

悠「それ以前に奴らは寄生虫だらけだから!!」

ミハイル「ナメクジの塩焼きなんか旨そうだけどな」

悠「共食いか」

ミハイル「誰がナメクジじゃボケェ!!」

悠「お前だボケェえぇ!!」

ともき「みにくい争いだなぁ」

マリア「でも、金持ちで国王ですよね」

ともき「ドケチだけどな」

マリア「ヨイショしたら1000万くらいくれせんかんねぇ」

ともき「絶対にないと思う」

マリア「まぁ、一千万手に入っても借金を返せない事実」

ミハイル「どういうことだ?」

悠「ロマロマサガサガ」

ミハイル「なるほど、他人事だがなかなか大変だな」

ともき「今ので通じるのか……」

マリア「同情するなら金をくれ」

ミハイル「ハッハッハ、このメスガキ調子に乗るなよ」

マリア「ハッハッハ、しもぶくれのガキにガキといわれちゃいましたよ」

ともき「お前ら……やめろよ」

マリア「いやー、私が悪いですか?」

ミハイル「タダで金をもらおうだなんて銃殺ものだぞ」

悠「じゃあ、お前500円やるって言ったら?」

ミハイル「寄越せ!すぐ寄越せ!今すぐ寄越せぇ!」

悠「ともき、そこのアイスピック取ってくれ」

ともき「ほい」

悠「弾針剄」
チュドン!
ズドッ!
ミハイル「あ……」

ともき「あ?」

ミハイル「頭が痛いぃぃ!」

マリア「私の目には普通なら死ぬぐらいの勢いでアイスピックが額に突き刺さっているように見えるんですけど」

悠「あいつは人間じゃないからな」

ともき「痛覚も鈍そうだな……痛いって叫ぶ前にラグがあったし」

ミハイル「んーーーっ、はい!」
スポっ!

悠「マリア、間違ってもあいつと金のことで関わるな。損しかしないぞ」

マリア「ういっ」

悠「っか、そもそも何でお前日本にいる。国に帰ってたんじゃないのか?」

ミハイル「そうだったが、下僕のひとりが日本に帰せとうるさくてな一時的に連れてきてやったんだ」

悠「……あ、チコのことか」

ミハイル「そうだ。」

悠「気になっていたんだが何でチコを連れまわってる?お前が女に興味を持つわけないのに」

ミハイル「失礼な、僕だってそれなりの女性が居たら恋ぐらいする。ただ、アレを連れまわしてるのは便利だからだ」

ともき「便利?」

ミハイル「僕の開発したものの人体実験とか」

ともき「非人道的すぎる……」

悠「さて、小鳥遊妖怪問題タイム!鳥山石燕の妖怪画集『今昔画図続百鬼』にある妖怪で、啄木鳥のような怪鳥。四天王寺や法隆寺に現れ、嘴で寺中をつついて破壊しようとしていると言われる。この妖怪は?」

マリア「前衛的な破戒僧」

悠「NO」

ミハイル「織田信長」

悠「くちばしねーよ」

ともき「……寺つつき。なんかそのままだな」

悠「名は体を表す」
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