ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】7

ーラスタ・ラヴ(1/2/夜)ー

悠「はっ……はっ……」

ともき「くしゃみか?」

悠「は、はっ……ぷしゅっ!」
びちゃっ!
緋斗「ぎゃー!」

マリア「かわいらしいくしゃみな割に盛大に鼻汁をぶっぱなしましたね。」

ともき「こっち向いてなくてよかった……」

緋斗「うえぇ…!」

悠「あー、鼻がムズムズしたわ」

マリア「風邪です?」

悠「いや、おれは風邪ひかない」

マリア「馬鹿だから?」

悠「はっはっは、何を仰る兎さん」

マリア「誰が兎ですか」

悠「兎はともきだ」

ともき「おい」

マリア「兎は中山さんっと……」

ともき「メモらんでいい!」

マリア「それで何で風邪ひかないんです?」

悠「おれの細胞が風邪菌をオラオラしてるんだ。」

ともき「なにいってんだ」

悠「なんかあっさりしたものが食べたい」

緋斗「突然やね?!」

マリア「お正月で胃もたれですか?」

悠「肉と餅を食いすぎてるのは認める」

ともき「すごい組み合わせだな」

悠「肉はいっぱい買ってたし、餅は予想外に届いたからな……」

マリア「食べれることは幸せですよ」

ともき「マリアが言うと何か生々しいな」

悠「ふだん、どんなもん食ってるんだよ」

マリア「魚の尾頭付きとか」

緋斗「めざしって落ち?」

マリア「いえ、売れ残りの腐りかけの魚です。」

ともき「おいぃ…」

マリア「市場で拾ってきた野菜くずのスープとかかな」

緋斗「粗食っていうかギリギリ食やな……」

悠「ミハイルは4ヶ月冷凍してたコロッケとか病気で死んだ豚を使って作って回収騒ぎになったソーセージを食ってるといってたな」

マリア「……ギリギリセーフですね。」

ともき「アウトだよ!完全にアウトだよ!!」

緋斗「身体壊すやろ……」

悠「あれは平気だろ」

マリア「私も大丈夫な気がする。」

ともき「やめい」

悠「食べ物といえば食用ヒキガエルのおたまじゃくしの内臓を取り除いて酢飯を詰める寿司があるらしい。そして結構おいしいらしい」

ともき「例え美味しくても食べたくないな」

悠「おれもだ。さて、小鳥遊妖怪問題!中国地方に伝わる妖怪。道の上に現れる人型の妖怪であり、目にした人が上を見上げると次第高の背がそのぶん高くなる。見下ろせば逆に低くなるが、見下ろさない限りどんどん高くなってゆく。この妖怪は?」

マリア「オタマジャクシは食べたことないけどザリガニは結構おいしかった」

緋斗「ザリガニ食べたことあるんかい……」

ともき「ええと、見越し入道じゃなくて次第高」

悠「Exactly!」
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