ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】6

ーラスタ・ラヴ(12/25/夜)ー

悠「痛ぇ、主に全身だが特に背中が痛い……」

水仙「まったく、クリスマスにbarなんて呼び出されたと思って何事かと思ったら治療かよ」
ベシベシ
悠「痛い痛い!ちょ、もっと優しく治療してよ!水仙ばあちゃん!」

水仙「婆いうな!」

悠「お婆ちゃんていったのに?!」

水仙「お姉さんといいな!」

悠「ばあちゃん……そりゃ無理あり過ぎだろ。」

水仙「ふんっ!」
ザクッ!
悠「針っ!」

ともき「うわっ……」

緋斗「ひぇっ……」

水仙「しばらくそうしてな!」

悠「ちょっ!見えないけど、これ刺さってるよね!針絶対に突き立ってるよね」

水仙「あと、十本は刺すよ」

悠「イレイザーになっちゃゥゥゥゥ!」

ともき「……クリスマスに見たくないなぁこういうの」

緋斗「そっすね……」

吉音「メリークリスマース!」

想「メリークリスマスです。」

光姫「メリクリじゃ。」

水仙「ほいっと」
ザクッ!
悠「うひぃっ!」

吉音「なんかすごいことしてる!!」

ともき「治療中」

想「治療、ですか?」

緋斗「なんや、昨晩娘の部屋にプレゼント置きにいってトラップで負傷したとか何とか」

悠「連動式トラップなんぞ仕掛けおったからなぁぁ!」

ともき「落ち着け」

水仙「動くんじゃないよ」
ザクッ!
悠「ひぎぃっ!」

光姫「鍼というやつじゃな」

水仙「そうさね。打ち身や打撲にゃこいつと灸が一番さね。それにあたしの狸掌は馬鹿と水虫と死人以外は治せる。」

悠「……」
ビクンビクン

吉音「死にかけの魚みたいな動きしてるのは?」

水仙「これは途中経過だよ」

緋斗「途中経過で死にかけてません?」

水仙「アンタも刺されたいのかい?」

緋斗「お口チャックノリス」

マリア「チャックノリスって誰ですか?」

吉音「しらなーい」

悠「オ、オクラホマ州の……格闘家……」

ともき「あ、復活した」

水仙「いや、あと十分はこのままさね。」

悠「鍼刺されて寝たきりて……クリスマスですよ?!」

水仙「クリスマスに呼び出されたあたしのセリフだねっ!!」

悠「はい、ごめんなさいっ!!」

マリア「悠さんも謝るってこと知ってたんですね。」

ともき「ちゃんとした謝罪は極々稀だけどな」

マリア「なんか分かる」

悠「はっはっは、そんな褒めんな」

マリア「はっはっは、ポジティブな耳ですな!」

吉音「そういえば誰?」

ともき「えーと……家政婦?」

マリア「正真正銘の美少女夢前マリアです」

想「ユニークな方ですね」

ともき「なんかすいません。」

光姫「かっかっか、元気があってよいではないか。」

悠「こんな態勢ですいませんが、小鳥遊妖怪問題!妖怪画では、琵琶法師を思わせる巨人が海上に立ち、右手に杖を持ち、琵琶を背に背負った姿で描かれている。」

マリア「角砂糖」

悠「NO」

マリア「黒砂糖」

悠「NO」

マリア「砂糖醤油」

悠「遠くなってる」

ともき「海座頭」

悠「Exactly!」

水仙「だから、動くな」
ザクッ!
悠「うぎゃっ!」
95/100ページ
スキ