ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】6

ーラスタ・ラヴ(12/13/夜)ー

窈「悠君」

悠「……」

窈「悠君?」

悠「…………」

窈「……もしもし?」

悠「カメよカメさんよ」

窈「聞こえてるじゃない!」

悠「うん」

窈「はぁぁぁ……」

ともき「どうかしたんですか?」

窈「いや、お歳暮いるかどうか聞いとこうと思ってね」

悠「いる」

ともき「即答だな」

窈「はは、いいんだけどね。それで何がいい?」

悠「富と名誉」

窈「無理だね。」

ともき「何を望んでる……」

悠「何がいいと聞かれたから欲しいものを」

窈「それは自分で手にして欲しいね」

悠「じゃあ、単純に食い物かな。お菓子とか、肉とか肉とか肉とか」

ともき「肉ばっかりか」

悠「酒と蟹もあれば最高」

窈「お歳暮レベルじゃないよね。いっとくけど、いう程、俺は裕福じゃないよ?」

悠「ははは」

ともき「なんで笑った」

悠「なんとなく」

窈「じゃあ、お菓子でイイね」

悠「マロングラッセ入ってるの頼むわ」

ともき「どんな注文だ」

悠「いや、今なんかマロングラッセが食べたくて」

ともき「しかも、今食べたいものかよ」

悠「Yes」

窈「マロングラッセって……どんなお菓子だったっけ?」

悠「砂糖漬けだ」

窈「あー……なんかうん、分かった」

悠「今スグ洋菓子店にダッシュして買ってきてもいいぞ」

窈「なんでさ……」

悠「パシリが居なくてな」

ともき「誰のことを言ってる」

悠「もちろん緋斗だ」

窈「ひどいなぁ」

悠「気のせいだろ」

ともき「事実だろ」

悠「こんな善人を捕まえて酷いとか」

ともき「一度善人の意味を調べ直してこい」

悠「以前にその任務に就いていたこと。」

ともき「そりゃ前任だ」

窈「よく分かるね」

悠「ともきはおれの事なら何でも分かる」

ともき「キショクワルイ」

悠「言われてんぞ」

窈「俺のことじゃないよ?!」

悠「あー?」

窈「何ギレこれ?!」

ともき「理不尽切れかな」

悠「ホントにオマハ理不尽な奴だ!」

窈「俺じゃないよね!!」

悠「さて、小鳥遊妖怪問題!人間の怨霊が火の玉と化したものとされ、草履を3度叩くか、草履に唾をつけて招くことで招きよせることができるという。火の中には人の顔が浮かんでいるともいう。この妖怪は?」

窈「急だ?!」

悠「人生は濁流の如く」

窈「えー……」

ともき「ケチ火」

悠「そうミハイル火だ」

ともき「会話をしろ!」
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