ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】6

ーラスタ・ラヴ(12/10/夜)ー

摩耶「悠君、お茶飲む?」

悠「飲む」

ともき「早かったな」

悠「何茶?」

摩耶「ウーロンジャスミン茶」

悠「……ブレンド?」

摩耶「コンビニで売ってたんだよね」

悠「へぇ。じゃあ、いただきます」

ともき「味は?」

悠「ジャスミンの香りにジャスミン茶の味。そしてウーロンの……風味?」

摩耶「美味しい?」

悠「まぁ、普通に」

摩耶「そっか。ゃっぱりもっとマニアックなのにすればよかったかな」

悠「おれで実験してない?」

摩耶「ちょっとね」

緋斗「正直やな」

摩耶「正直が一番だよね」

悠「ねー」

ともき「おい、嘘つきの権化」

悠「嘘もつくし逃げも隠れもする。だけど約束は守る男!」

ともき「やかましいよ」

摩耶「まぁ、悠君のいいところだけどね。嘘つきは」

緋斗「嘘つきがええ所ってどないなん?」

悠「いいじゃねぇか、面白くないの二つ名を持つ緋斗よりいいだろ」

緋斗「そんな二つ名いらん!」

摩耶「でも、ハードル下がってるから笑い取りやすいかも」

緋斗「……」

ともき「有りかもとか考えるなよ」

緋斗「が、考えてへんよ!」

悠「まぁ、ハードル下げ下げでも厳しいけどな」

緋斗「そこまで?!」

悠「まぁ、緋斗だしな」

ともき「っていうか、緋斗の笑いのテーマがどういうものなのか未だに知らないんだけど」

緋斗「えーと……」

摩耶「そこで悩んじゃダメでしょ」

緋斗「ま、漫談?」

悠「悪いことは言わないからやめろ。なっ、なっ?」

緋斗「丁寧になだめられた?!」

ともき「漫談って……いや、いいけどさ、それだったらもうちょっと話していこうよ」

緋斗「あ、うん、サーセン」

摩耶「ちなみに憧れの芸人は?」

緋斗「小藪さん」

ともき「吉本か」

悠「じゃあ、新喜劇とか出たいと?」

緋斗「せやね。昔見たなんばグランド花月の新喜劇が最高やったわ!」

悠「……とりあえず、まず相方探せ。それで漫談じゃなくて漫才にして、ネタとか書いてもらえ。それで兎に角どつかれるレベルでボケろ」

ともき「丸投げだな」

悠「それぐらいでいいと思う」

緋斗「やっぱり相方かぁ」

ともき「いや、相方に丸投げしたらいいわけじゃないからな」

悠「さて、今日の小鳥遊妖怪問題!飛鳥時代に奈良県の元興寺に現れたといわれる妖怪。平安時代の『日本霊異記』『本朝文粋』などの文献に話がみられ、鳥山石燕の「画図百鬼夜行」などの古典の妖怪画では、僧の姿をした鬼の姿で描かれている。この妖怪は?」

摩耶「虎魚(おこぜ)!」

悠「あれ昔踏んでのたうったことあるわ」

摩耶「次はサソリ踏んでみようか!」

悠「安全靴履いてならいいぞ」

緋斗「それでも怖くね?!」

ともき「っていうか、元興寺」

悠「Exactly!」
79/100ページ
スキ