ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】6

ーラスタ・ラヴ(12/7/夜)ー

六花「イチゴいる?」

悠「……ただ?」

六花「はっはっは、面白い冗談だ」

ともき「つまり、買えと?」

六花「そういうこと、一週間にひとパックいかがー?」

悠「そこまでイチゴスキーでもないんだが」

六花「娘さんなり、吉音ちゃんなりが食べるっしょ」

悠「本人らじゃなくておれに売りつけるいやらしさ」

ともき「でも、買うんだろ」

悠「気が向いたらな」

六花「へい、まいど」

緋斗「購入確定なんや」

悠「こわい押し売りシステムだよな」

ともき「確かに」

吉音「イチゴがどうしたの?」

悠「どっから現れた」

吉音「出入り口から」

悠「そうか。案外普通だな」

緋斗「それ以外の入り方って何!?」

悠「コマンドー流の窓からダイナミックお邪魔します」

ともき「コマンドーじゃないだろ」

悠「あとは、隙間からこうヌルッと」

ともき「妖怪か!」

吉音「それでイチゴは?」

ともき「聞き逃さないなぁ」

六花「お嬢さん、イチゴはいかがですー?」
サッ
吉音「パクッ!」

ともき「早い!」

六花「毎度有りー」

悠「ちくしょう……請求がおれに回ってくる」

後楽「おじさんも……」

悠「前歯へし折るぞっ!」

後楽「えー……」

悠「えー、じゃねぇよ!あと、千円でおつりください!」

六花「はいはい、まいど」

緋斗「律儀や」

吉音「あまずっぱーい♪」

後楽「おじさんもあまずっぱい経験したいわぁ」

悠「苦くて辛くてエグイ経験しろ」

後楽「したことはあるぜ」

ともき「経験済みだったらしいぞ」

悠「なら悔い改めてくれ」

後楽「後悔しないように生きてるのがおじさんだから」

悠「山吹色の波紋疾走!」
ドッガシャーン!
【狸の置物】

吉音「粉々になったね」

六花「このサイズの狸の置物ならそこそこの値段しそうだよねー」

ともき「……確かに」

悠「はぁはぁ……」

緋斗「お疲れ」

悠「そのうちおれの血管が切れる気がする」

ともき「あの人の件に関して血管がまだキレてないのは凄いと思う」

悠「おれはまだまだマンモーニ(ママッ子)なのかもしれない。もっと非常にならなければ……」

吉音「まんもーに?」

ともき「ママっ子て意味だ」

緋斗「何語やねん」

悠「イタリア語だよ。」

緋斗「そ、そっすか」

悠「さて、今日の小鳥遊妖怪問題!肥前松浦をはじめ西日本近海に伝わる怪魚。外見はサメに似ており、尾びれに細かい針がおろし金のように無数にある。この妖怪は?」

六花「ジョーズ」

悠「あれは妖怪ではないだろ」

ともき「磯撫で」

吉音「魚ならおいしいかな」

緋斗「チャレンジ精神あり過ぎやろ……」
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