ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】6

ーラスタ・ラヴ(11/24/夜)ー

緋斗「ツッコミと恋人が欲しい」

ともき「若干欲張りだな」

悠「アマゾンかどっかで買ってこい」

緋斗「売ってるん?!」

悠「ラヴドール」

緋斗「それに手を出したら、人としてひとつ終わると思うんですけど」

悠「ラヴドールなめんな!」

ともき「なんの怒りだよ」

悠「ラヴドールフェチの人々の怒りだ」

ともき「お前もその口か?」

悠「いや、おれは生身の女の子が好きかな。まぁ、可愛くて自律する人形なら全然Okだけど」

摩耶「守備範囲が広いのやら狭いのやら」

悠「これしかダメってことはないから広いはず」

金剛「なんかとんでもない話してるな」

ともき「二人ともどうも」

悠「いや、普通の話だよ。緋斗がつまらないっていう普通の話」

緋斗「ふぁっ!!」

悠「え?」

摩耶「面白くないってよく言われてるけど……実際どうなの?」

緋斗「え、あ、えーと……」

ともき「その質問を正面からは酷だよな……」

摩耶「え、でも、悠君って面白い?」

悠「腸面白いよ」

金剛「何か字が違ってなかったか?」

悠「気のせい、気のせいアジャラカモクレンキューライステケレッツのパッ」

金剛「何を言ってる…」

摩耶「死神を追い払う呪文だね」

緋斗「どゆこと?」

摩耶「落語ネタだよ」

悠「笑いの基礎は落語に有り。」

金剛「ちょっとそれっぽいな」

悠「むふふ」

ともき「ただ、ちょっと調子乗ってる感がある。」

悠「え~~~~~~~っ!」

ともき「えが長いな」

悠「柄は長い方が使いやすい」

ともき「うるせぇよ!」

摩耶「ちなみに今のは「浮世床」や「手紙無筆」に出てくるセリフね」

緋斗「わからん」

金剛「俺も落語は分からん。だがまぁ、今のやり取りは面白かった」

悠「そりゃ、おれとともきだからな」

ともき「俺を巻き込むな」

悠「巻き込みじゃなくて抉りこむようなツッコミだ」

金剛「抉りこむようなツッコミってなんだ」

悠「おれらでいうところの逆水平チョップ」

ともき「チョップじゃねーか!」

悠「チョップだな」

摩耶「でも、胸を打つ水平チョップって結構効くよね。僕は絶対に直撃しないようにするけど」

金剛「摩耶は逆水平で注意するのは顔だろ」

悠「金剛は腹だけど、金剛の腹にチョップする勇気はない。拳でも痛いのに……さて、きょうのぉたかなしようかいもんだいぃ~。」

ともき「なんだその間延びした言い方…」

悠「縁の下から上半身を現して行灯の油を嘗めている様が描かれている妖怪で、昭和・平成以後の妖怪に関する文献では、石燕のこの解説文を基本に、生前に怠け者であった者が死後にこれに化け、夜なべして仕事をしている人がいると、不意に現れて行灯の火を消したりして邪魔をする妖怪である、と多く解説されている。この妖怪は?」

摩耶「ひつまぶし!」

悠「ひまつぶし!」

金剛「えー、虱潰し?」

ともき「ごく潰し」

緋斗「えとえと……」

悠「そこで即反応できるように頑張れ」

緋斗「はい……」

摩耶「むしろ、そこは〆で火間虫入道っていえばよかったんじゃないかな?」
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