ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】6

ーラスタ・ラヴ(11/22/夜)ー

悠「矛盾て言葉があるよな」

ともき「最強の矛と最強の盾のアレだろ」

悠「アレって実際に矛が突いて盾が防いだらどうなるんだろうな」

緋斗「それが出来んんから矛盾ってことになるんやないの?」

悠「そんな事は聞いてない」

緋斗「ええ……。」

悠「という事で現代の矛こと摩耶と現代の盾こと金剛を呼んでみた」

摩耶「矛らしいです」

金剛「盾らしい」

緋斗「逆ちゃうん?」

悠「いいや、どう考えても摩耶が矛で金剛が盾だ」

ともき「理由は?」

悠「中国拳法の一部ではひとは水の詰まった革袋だと教わる。つまり、発剄をぶっ放せる摩耶ほど矛に向いている奴はいない」

ともき「そうなの?」

摩耶「確かにそういう教えもあるよ。さらにいうと人間の70%近くが水分である以上、教えも理にかなってるよ。」
ポンポンッ
金剛「……」

摩耶「ただ、それが「革袋」なら揺らすこともできるよ「革袋」ならね」

悠「だからこそ対するのはこの盾だ」
ポンポンッ
金剛「……」

悠「筋肉に筋肉を重ねたような鉄壁。さぁ、摩耶!発剄で打ち抜けるかな!」

摩耶「発剄」
ズドンッ!
悠「ぐぅぅぇっ!」

金剛「なんとなくそうなると思ってた」

ともき「自業自得だな」

悠「ヴぶっ……ごくんっ!」

緋斗「飲んだ?!」

悠「危うくユーライオンになるところだった」

金剛「マーライオンだろ」

悠「しかたない、矛盾の研究はここまでだな」

ともき「始まってもなかった気がする。」

ミハイル「今、矛盾といったか?」

悠「どっから現れた潰れた肉まん」

ミハイル「うるさい、藻頭やろう」

悠「あ?」

ミハイル「それで矛盾の話だが」

悠「ああ」

緋斗「なんでや!」

ミハイル「なんだあのうるさいのは」

悠「無視していい」

ミハイル「そうか、なら続けるが僕も昔矛盾の矛で盾を突いたらどうなるか気になって作ったことがある。」

摩耶「何でも貫ける矛と何でも弾く盾を?」

ミハイル「そうだ。」

悠「それでどうなった?」

ミハイル「一応作って突く前にシュミレーションをしてみたんだが……もしやった場合は未曽有のエネルギーが発生してビックバンが起こると予測された」

金剛「分かりやすく言うと?」

ミハイル「地球が跡形もなく吹き飛ぶ」

緋斗「大問題!!」

ミハイル「だから、諦めて今では矛は高枝切バサミ、盾は蓋に使ってる」

ともき「残念な使い方だ…」

悠「矛盾は危険だな。さて、小鳥遊妖怪問題!島根県邑智郡日貫地方や石見地方に伝わる妖怪。一つ目の妖怪で、夜道で1人歩きしている人間を見つけると、突然現れて襲い掛かり、その人を食べてしまうという。この妖怪は?」

ともき「のうま」

ミハイル「ノルマ?」

ともき「のうま」

ミハイル「あんま?」

ともき「……

悠「真面目に話すと人生損するぞ」
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